ダイキン、IoTを活用した業務用空調機のドレンパン遠隔点検サービス「Kireiウォッチ」を発売

室内ユニット内で発生した結露水の受け皿となるドレンパンは、経年や空気環境の影響によりカビやホコリ等の汚れが溜まる。汚れが排水部に詰まると水漏れや空調機の異常停止の原因となるため、ドレンパンの汚れ度合いの定期的な目視点検や清掃が必要である。

天井裏などに設置された室内ユニットのドレンパン点検は、各テナントの業務に支障のない時間帯での実施が求められるため、土日や早朝、深夜などの限られた時間の中でビル内を巡回し作業する。特に複数の建物を同じ時期に点検する場合の作業工数は膨大で、近年の人手不足を背景に設備管理業者の負担が増大し、テナントが求める日程での点検が難しくなっている。

そこで、ダイキン工業株式会社(以下、ダイキン)は、業務用空調機の室内ユニット内にあるドレンパンの汚れ度合いを定点カメラの画像から自動解析し、パソコンやタブレット端末を通じて清掃の推奨時期を通知する、IoTを活用したサービス「Kireiウォッチ」を10月1日から発売する。

Kireiウォッチは、室内ユニット内に設置した定点カメラがドレンパンを自動で撮影し、ダイキン独自のアルゴリズムによる画像解析で汚れ度合いを判定するものである。主な特長は以下の通り。

  1. 定点カメラによる定期的な自動撮影で、ドレンパン点検にかかる工数を削減
  2. ビルや商業施設の設備点検は、入室が制限された区域への入室許可の取得、土日や早朝、夜間の作業など、様々な制限の中で実施することが一般的で、テナントごとの訪問日程の調整だけでも工数がかかる。また、テナントごとに入室可能な日程が異なる場合、ビル1棟の点検完了までに2~3日かかり、複数の物件に対応しようとすると多くの手間と時間がかかる。さらに点検後にはビルオーナーへの点検報告書の提出も必要である。

    Kirei ウォッチは、パソコンやタブレット端末の画面を通じて遠隔地からドレンパンを点検でき、点検報告書も簡単に作成できるため、ドレンパン点検に伴う工数を削減し、設備点検業者の働き方改革のサポートにもつながる。

  3. ダイキン独自のノウハウに基づく画像解析で、ドレンパン清掃の推奨時期を把握可能
  4. 業務用空調機の室内ユニットのドレンパン点検は、天井裏に格納された室内ユニットの部品の一部を取り外し、ドレンパンを覗き込む作業が必要である。点検に手間がかかるだけでなく、空調設備管理の知識や経験を持たない場合、正確な点検ができない可能性もある。

    Kirei ウォッチは撮影時に照明が点灯する定点カメラが自動でドレンパン内部を撮影するため、暗がりでの明かりの確保や室内ユニットの部品の取り外しが不要である。また、定点カメラが撮影する画像は特に確認が必要な排水部周辺を含む広範囲を確認でき、汚れ度合いも画像解析で自動的に判定されるため、点検担当者の熟練度に左右されない点検を可能にする。

    さらに、判定結果をもとにドレンパン清掃の推奨時期を見える化し、メールで通知する。汚れの蓄積傾向の把握が困難なために必要以上に実施している場合が多い清掃回数を抑制でき、工数とコストの削減にも貢献する。ダイキン、IoTを活用した業務用空調機のドレンパン遠隔点検サービス「Kireiウォッチ」を発売

  5. クラウド上に格納された過去10年分のドレンパン画像と汚れ度合いを閲覧可能
  6. ビル内の衛生環境の保全は重要で、行政機関から各種設備の点検管理台帳の確認を求められたり、ビルオーナーから点検報告書の提出を求められたりする場合がある。そのような際、設備管理会社や担当者の変更などにより過去の点検台帳が閲覧できず対応に困るといった事例も少なくない。

    Kirei ウォッチはクラウド上に蓄積した過去10年分のドレンパンの画像データの閲覧やレポート作成が可能で、管理台帳や報告資料として活用できる。煩わしかった台帳管理やレポート作成業務を簡略化でき、設備管理者の変更による引継ぎの手間も軽減する。

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