ソニー・NECネッツエスアイ・オリックス、LPWA通信規格「ELTRES」を採用したIoTネットワークの商用サービスを開始

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社、NECネッツエスアイ株式会社、オリックス株式会社は、関東、東海、関西の主要都市を中心に「ELTRES(エルトレス) IoTネットワークサービス」の商用サービスを開始した。

ELTRES IoTネットワークサービスは、ソニー独自の低消費電力広域(LPWA)通信規格「ELTRES」を採用したIoT向け通信サービスである。見通し100㎞以上の長距離でのデータ通信や、時速100㎞以上で高速移動する電車などでも安定した無線通信を実現する。また、通信モジュールに標準搭載されているGNSS(グローバル衛星測位システム)を活用した位置/時刻情報の取得も可能だ。

なお、同サービス開始に先立ち、2019年5月よりパートナープログラム参入企業の受付を開始し、機器メーカーやサービスプロバイダーなどとELTRESを活用したサービスの検討を進めている。同サービスの提供にあたり、以下の4つのカテゴリで114社の企業とパートナーシップを結んでいる。

  1. 多種・多様なIoT向けデバイスの設計・製造を行う「端末パートナー」
  2. ELTRES IoTネットワークサービスを活用したソリューションやプラットフォームの開発・構築・運用を行う「ソリューションパートナー」
  3. 連携可能なアプリケーションを構築する「アプリケーションパートナー」
  4. 端末やソリューションやアプリケーションなどを販売する「チャネルパートナー」

また、パートナー企業との同サービス活用事例は以下の通り。

  1. 街路灯の電力監視と設置位置管理(岩崎電気株式会社)
    • 「街路灯の見える化システム」を構築し、街路灯の電力使用量と設置位置を管理。
    • 自社で基地局を設置することなく、数十km以上の広域エリアを見通すシステムの構築を実現。
    • 各自治体での試験運用を実施し、2020年度の商品化を目指す。
    • ソニー・NECネッツエスアイ・オリックス、LPWA通信規格「ELTRES」を採用したIoTネットワークの商用サービスを開始

  2. アドベンチャーレースの選手トラッキング(日本システムウエア株式会社)
    • 地図とコンパスのみでゴールを目指すアドベンチャーレースで、リアルタイムに選手の位置情報を把握。
    • 250kmに及ぶコースを数台の受信機で網羅し、選手の持つ送信機から3日間、位置情報を発信。
    • 自然の中を走り続ける選手の安全を管理し、体調悪化や負傷した際に対応、イベント運営を効率化。
  3. ため池の水位監視(兵庫県)
    • 豪雨によるため池の決壊被害を防ぐため、ELTRESとIoTプラットフォームを活用して水位を計測し遠隔で監視。
    • 電波の通じにくい山間部でも簡易な機器構成で設置でき、バッテリーで5年程度稼働。
    • 水位をパソコンやスマートフォンから確認でき、決壊を防ぐために事前の対策が可能。
  4. 鉄道の車両・設備管理(協和テクノロジィズ株式会社)
    • 高速で走行する特急車両からデータの送受信に成功。
    • 走行車両内からデータを取得し、車両内の環境や状況を把握することでサービス向上へ。
    • レールなど鉄道設備の状態監視への活用を見込む。
    • ソニー・NECネッツエスアイ・オリックス、LPWA通信規格「ELTRES」を採用したIoTネットワークの商用サービスを開始

その他に、小学生の登下校時の見守りと出欠管理や車両や物流の位置把握などの用途に導入の検討を進めている。

同サービスは今後、順次提供エリアを拡大し、2020年度上期中に全国への展開を目指す。

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