端末間の境目をなくしAIスマートライフを実現する ーファーウェイ新製品発表会レポート

2019年11月14日都内にて、ファーウェイ・ジャパンが新製品発表会を開催した。

まずファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデント呉波(Wu Bo)氏(トップが左)より、ファーウェイのグローバルにおける最新の情報について語られた。

「去年の12月から今年の5月にかけて劣悪な環境だったにも関わらず、安定的な経営を行ってきた。」と、米中貿易摩擦のことを暗に示し、戦略や目標を聞かれた際には「生き延びること」だと語っていたという。

2019年第一四半期から第三四半期までは、グループ全体の売り上げは日本円で前年比で24.4%の伸びになる。スマートフォン出荷台数は2億台に突破し、前年同期比で28.2%増加。スマートウォッチに関しても今年の1月から8月までの出荷台数は前年同期比で278%増加している。

今年はファーウェイにとって試練の年でもあり、同時に過去10年間の中で最もブランド知名度が上がった年でもあるという。

また購量度という、ファーウェイユーザーが買い替えの際にまた同じ商品を買ったり、周りの家族や友達にも進めるという消費行動が、9%から13%に上がっている。

「1+8+N」で始まるAIスマートライフ

そして呉氏は今後の消費者ビジネスに向けた戦略について語った。

打ち出したのはシームレスAIライフを実現するための「1+8+N」という戦略だ。

HUAWEIの新製品から見えてくる経営戦略 ーファーウェイ・ジャパンが新製品発表会
スマートフォンと付随する8つのデバイス

「1」はスマートフォン、「8」はタブレット、PC、スマートスクリーン、スマートテレマティクス、VRグラス、スマートウェアラブル、スマートイヤフォン、スマートスピーカーといった特に重要な8つのデバイス類、「N」は5Gとともにやってくる大量のIoTデバイスだ。

これらが端末間の境目なくシームレスにつながることで、様々なリアルな生活シーンをスマートにしていくという構想だ。

そして今回の「1」にあたる新商品、「HUAWEI nova 5T」の紹介がなされた。

デザイン、カメラ、ハイエンドパフォーマンスがアップグレード

HUAWEIの新製品から見えてくる経営戦略 ーファーウェイ・ジャパンが新製品発表会
新製品「HUAWEI nova 5T」

今回の新商品「HUAWEI nova 5T」の特徴は3つ。

1つ目はデザインだ。

6.26インチのディスプレイを採用しており、画面占有率は91.7%で、大画面でありながら持ちやすい設計にしている。

パンチホールには、4.5mmの約3200万画素の高性能インカメラを搭載し、高度な顔認証が可能。

電源キーと指紋センサーが側面で一体化することにより、無駄のないデザインを実現している。

ロック解除の際は、側面のセンサー部分に指を添えて自然に握ることで解除可能、解除に要する時間は約0.3秒でストレスフリーでロック解除を行うことができる。

カラーバリエーションはミッドサマーパープル、クラッシュブルー、ブラックの3色だ。

2つ目の特徴はカメラだ。

全部で5つのAIカメラが搭載されている。外側に約4800万画素のメインカメラ、約1600万画素の超広角カメラ、約200万画素の被写界深度カメラ、約200万画素のマクロカメラの4つが搭載されている。

そしてインカメラには約3200万画素のセルフィ―カメラが搭載されている。

メインカメラでは、4つのサブピクセルをひとつにまとめて光を取り込む4in1ライトフュージョンにより、明るい場所でも暗い場所でも鮮明に撮影することができる。さらに1/2インチのイメージセンサーを搭載し、最大ISO感度102400で光の少ない、暗い環境でも敏感に光を写し取り、美しい風景を捉えることが可能だ。

HUAWEIの新製品から見えてくる経営戦略 ーファーウェイ・ジャパンが新製品発表会
夜景も美しく撮影することが可能

また、約4cmまで被写体に寄って撮影できるマクロカメラや、ポートレートモードで自然なボケ効果を演出することができる。そして被写体やシーンを自動認識して最適化する「AIモード」も搭載されている。

インカメラには、4in1ライトフュージョンや、ライティング効果を創出するAI HDR技術、顔を立体認識して自動補正を行うビューティーモードを搭載している。

リアルタイムでAI処理が可能で、「AI カラー」モードでは、人物の色味だけを残し、背景をモノクロにした映像を撮ることが可能だ。また。AIによる動画編集機能では、ワンタップで自動的に動画編集してくれる。

HUAWEIの新製品から見えてくる経営戦略 ーファーウェイ・ジャパンが新製品発表会
動画の対象物以外をモノクロにするAIポートレートカラー

3つ目はハイエンドパフォーマンスだ。チップセットは、ハイエンドモデルに搭載されている、HUAWEI Kirin 980を採用。メモリは8GB RAM/128GB ROMを内蔵しているため、ゲームをはじめアプリや端末の操作性がより快適なり、写真や動画も大容量を保存することができる。

バッテリーも、3,750mAhと大容量だ。付属の充電器を使用すれば、22.5Wの超急速充電にも対応しており、30分の充電で最大約50%の充電が可能だという。

11月29日より販売予定で、市場想定売価は54,500円(税抜)だ。

街でも、ジムでも、水中でも使えるウェアラブル

次にスマートウォッチ、「HUAWEI Watch GT 2」の紹介がされた。

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一体型クリスタルベゼルデザインで、1.39インチディスプレイは腕時計のように常に表示させておくことができる。

バッテリーは通常で14日間、GPS連続使用で30時間と大幅に改善。従来のモデルでも、「バッテリーの持ちがいいと」口コミサイトなどで広がっていたということから、さらなる改善に至ったのだろう。

ランニングやウォーキングだけでなく、トライアスロンにも対応する屋外ワークアウトや、7種類の屋内ワークアウトに対応している。

防水仕様で、最適化したアルゴリズムにより、水中でも心拍数の計測が可能だという。

HUAWEI TrueRelax™(Androidのみ対応)では、ストレスのモニタリングが行うことができ、ストレスが高い時にはプレインストールされた呼吸エクササイズをすることでリラックスすることができる。

また、スマートフォンの音楽を500曲転送することができ、本体にスピーカーを搭載しているため、スマホを持たなくても音楽を流すことができる。

11月29日より販売予定で、価格は46ミリのスポーツ24,800円、クラシック28,800円、エリート32,800円で、42ミリのスポーツが22,800円、クラシック26,800円、エレガント38,000円だ。

もう少し小ぶりなスマートウォッチ、「HUAWAI Band 4」では、USBプラグが内蔵されており、充電ケーブルがなくてもUSBポートに直接さして充電することができる。

HUAWEIの新製品から見えてくる経営戦略 ーファーウェイ・ジャパンが新製品発表会
充電ケーブル無しで充電ができる

ワークアウトは屋内外で9種類。睡眠モニタリングや心拍数計測をすることができる。

また、スマホと連動させ、撮影時にシャッターボタン代わりになり、リモート撮影が可能。

11月22日より発売予定で、市場想定売価は4,800円(税抜)だ。

世界初のオープンフィット型でのアクティブノイズキャンセリングを搭載

最後の新製品は、世界初機能搭載完全ワイヤレス「HUAWEI FreeBuds 3」だ。カラーはカーボンブラックとセラミックホワイトの2色展。

HUAWEIの新製品から見えてくる経営戦略 ーファーウェイ・ジャパンが新製品発表会

耳を密閉しないオープンフィット型で、アクティブノイズキャンセリングを搭載しており、最大15dBを消音できる。

また、イヤホンのマイクが収集した周囲のノイズに対して、逆位相の音波を生成することによりノイズを低減することができる。

HUAWEI AI Life アプリを活用すれば、ノイズキャンセリングを調整し、自分好みの音や環境の適した設定に調節することができる。

骨伝導センサーが内蔵されており、通話音声を収集し、周囲のノイズを低減してくれる。さらに、空気動力に基づいて設計されたダクトが風ノイズを低減し、風切り音を抑えることができる。

11月29日発売予定で、市場想定売価は18,800円(税抜)だ。

各製品購入者を対象に様々なキャンペーンやイベントを開催し、抽選でHUAWEI商品が当たったり、保証期間の無料延長などを行うとのことで、公式サイトを通して応募方法などを公表するそうだ。

170の国と地域に発信することができるエコシステム

そして呉氏は、日本の開発者に向けて、「HUAWAIのHMSエコシステムを一緒に作り上げていくパートナー要請行なっていきたい」とメッセージを送った。

HUAWEIのユーザーに向けたクラウドサービスはすでに世界で5.7億のユーザーがおり、日本の開発者も一度HMSに登録すれば全世界の170の国や地域に自動的に配信されるようになるという。

「アプリギャラリーで優先でオススメしたり、170の国と地域のマーケティングのために無料のサーバーを提供するといった優遇措置を用意している。」と、日本のユーザーに対して日本語でフルサポートが行える日本の開発者を優遇する旨を伝えた。

HUAWEIの新製品から見えてくる経営戦略 ーファーウェイ・ジャパンが新製品発表会
東京で開催されるHUAWEI開発者大会

12月の下旬に東京でHUAWEI開発者大会を開催することも発表し、この大会においてHMSのエコシステムの詳細を説明し、さらにヨーロッパ、中国市場をどのように取り込んできたのかというノウハウも交えながら行われるという。

これまでには、ポルトガル、ポーランド、スペイン、アラブ首長国連邦、シンガポール、タイ、マレーシア、フィリピンですでに開催されており、次の開催国が12月の日本だということだ。

「このエコシステムは端末ビジネスの未来に向けた戦略として非常に重要になる。日本の開発者の皆様にも参加してほしい。」と呼びかけた。

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