ダイキンとフェアリーデバイセズ、ウェアラブルデバイスを活用したコネクテッドワーカー創出による現場業務の革新に向けて協業

社会を支える重要なインフラとなっている空調において、性能、品質を保つためには、機器の性能だけでなく、保守点検やメンテナンスなどのサービス業務の品質も重要である。

近年、空調市場が新興国を中心に急激に拡大する中、ダイキン工業株式会社では、現場業務に携わるサービスエンジニアの人手不足が大きな課題となっている。また、グローバル全体におけるサービス業務の品質向上のため、世界各国でのサービスエンジニアの早期育成も急務となっている。

そのような中、ダイキン工業とフェアリーデバイセズ株式会社は、空調機の保守点検やメンテナンスなどのサービス業務におけるコネクテッドワーカー(※1)の創出を通じて、作業効率と作業品質を向上させる取り組みを共同で開始する。

同連携は、フェアリーデバイセズが持つ音声認識やエッジAI、データ解析などのデジタルテクノロジーと、ダイキン工業が培ってきた現場の知見を結び付け、ダイキン工業のサービス業務における課題を共同で解決する取り組みである。

具体的には、フェアリーデバイセズが開発したスマートウェアラブルデバイス「THINKLET(シンクレット)」およびテクノロジースタック(※3)と、ダイキン工業が開発した業務支援Webアプリを組み合わせ、サービスエンジニアが遠隔地の作業者をサポートし教育できる遠隔作業支援ソリューションを開発する。

THINKLETは、作業を邪魔せずに作業内容や現場の状況を遠隔地と共有でき、同時にその作業に関する全ての情報をデータ化することで作業者の記憶や知識の再活用を可能とするウェアラブルデバイスである。詳しい特長は以下の通り。

  1. 5個のマイクを搭載し、装着者の声のみならず、対面者の音声もクリアに収集が可能。
  2. 「mimi XFE」を搭載し、騒音環境下でも音声認識が可能。
  3. 800万画素の広角カメラを搭載し、詳細な作業映像の収集が可能。
  4. Wi-Fiおよび4G LTEを搭載し、常にクラウドに接続し業務データの収集が可能。
  5. USB Type C端子を搭載し、スマートグラスやウェアラブルセンサなどとの多様な連携が可能。
  6. 雨の中でも使用可能な、IP54の防水防塵性能。
  7. 装着者の手を塞がず作業の邪魔をしない、軽量首掛け型デザイン。

ダイキンとフェアリーデバイセズ、ウェアラブルデバイスを活用したコネクテッドワーカー創出による現場業務の革新に向けて協業
これにより、これまでIT化が困難だった屋外の騒音環境下での業務や、Wi-Fi通信が困難な環境での業務など、様々な現場での業務データ処理が可能となる。

また、同取り組みにおいて、ダイキン工業が行う空調機器の設置工事や保守点検、メンテナンスなど様々な現場で、確認・検証・改善を実施し、これらのフィードバックを活用することで、より実用的なコネクテッドワーカーソリューションを共同で構築する。

今後は、同ソリューションにより日本国内だけでなく、世界の作業者一人ひとりの技術力や判断力を向上させ、現場業務の品質向上と同時に、優れたサービスエンジニアの早期育成を目指す。

※1 通信機能を有する高性能ウェアラブルデバイスやセンサー等を身に着けた現場作業者。コネクテッドワーカーの映像や音声、センサーデータはリアルタイムに収集され、作業が可視化・記録・解析されることで、現場業務に対する様々な支援を受けることができる。これにより、誰でもあらゆる場所において、作業を行うことが可能となる。
※2 様々なテクノロジーを集積し、個別的・統合的に機能させることができるAPIやAIエンジン等のプラットフォーム。フェアリーデバイセズのテクノロジースタックは、ハードウェア、ソフトウェア、データ、機械学習等を含み、複数音源処理を実現するハードウェア「Fairy I/O®シリーズ」や、エッジAIライブラリ「mimi XFE」、多機能音声解析のプラットフォーム「mimi」等のターンキーソリューションを有している。

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