エフセキュア、分散型人工知能メカニズムを推進するためのAIリサーチプロジェクト「Project Blackfin」を始動

サイバー・セキュリティ企業のF-Secure(以下、エフセキュア)は、独自の検知および対応技術で現在使用されている分散型人工知能メカニズムをさらに推進するためのリサーチプロジェクト「Project Blackfin」が始動した。

同プロジェクトは、AIとサイバーセキュリティのリサーチャー、数学者、データサイエンティスト、マシンラーニングのエンジニアなどで構成されたチームによる群知能などの集合知技術を活用して、適応型の自律AIモデルを作成することを目的とした取り組みである。

加えて、個々のホストで実行されるこれらのインテリジェントエージェントを開発することである。 単一の集中型AIモデルから指示を受け取る代わりに、これらのエージェントは共通の目標を達成するための作業に十分なインテリジェントで強力なものになるとしている。

こうしたアプローチを採用することで、エージェントは、ローカルホストおよびネットワークから観察した内容に基づいてシステムを保護することを学習し、様々な組織や業界で学習した観察および緊急行動によって、さらに強化されることとなる。エージェントは、完全なデータセットの共有なしに、情報ネットワークの可視性と洞察のメリットを活用することができる。

同プロジェクトでは、自然界に見られる集団行動のパターンからインスピレーションを得て、アリのコロニーや魚の群れに似た群知能などの集団知能技術を使用して、分散した適応型マシンラーニングエージェントの集団を動かしていく。

これにより、リソースを削減することで企業/団体のIT資産のコストパフォーマンスの向上に寄与するだけでなく、機密性の高い情報のクラウドまたは製品テレメトリ経由での共有/漏洩を回避するうえでも役立つ。

なお、エフセキュアでは既にProject Blackfinを通じて開発されたODI(オンデバイスインテリジェンス)メカニズムを同社の侵害検知ソリューションに実装している。

無料メルマガ会員に登録しませんか?

膨大な記事を効率よくチェック!

IoTNEWSは、毎日10-20本の新着ニュースを公開しております。 また、デジタル社会に必要な視点を養う、DIGITIDEという特集コンテンツも毎日投稿しております。

そこで、週一回配信される、無料のメールマガジン会員になっていただくと、記事一覧やオリジナルコンテンツの情報が取得可能となります。

  • DXに関する最新ニュース
  • 曜日代わりのデジタル社会の潮流を知る『DIGITIDE』
  • 実践を重要視する方に聞く、インタビュー記事
  • 業務改革に必要なDX手法などDXノウハウ

など、多岐にわたるテーマが配信されております。

また、無料メルマガ会員になると、会員限定のコンテンツも読むことができます。

無料メールから、気になるテーマの記事だけをピックアップして読んでいただけます。 ぜひ、無料のメールマガジンを購読して、貴社の取り組みに役立ててください。

無料メルマガ会員登録