安川電機、防じん・防滴仕様で可搬質量20kgの人協働ロボット「MOTOMAN-HC20DT」を販売開始

生産年齢人口の減少により深刻化する労働力不足を背景に、さまざまな業種でロボットを活用した自動化による生産性向上や製造コスト削減が強く求められている。こうした中、安全柵なしで人と並んで作業ができる人協働ロボットの活用により、省スペースでフレキシブルな生産ラインの実現が期待されている。

そのような中、株式会社安川電機では、ちり・ほこり・液体などへの耐環境性を向上させた可搬質量10kgの人協働ロボットを今年7月より販売していたが、ちりやほこり、液体の混入などが想定される過酷な環境下において、より大型なワークの搬送が可能な人協働ロボットのニーズが高まっていた。

そのような要望に応えるため、安川電機は人協働ロボットの新たなラインアップとして「MOTOMAN-HC20DT」防じん・防滴仕様を販売開始した。これにより、過酷な環境へ対応しながら、自動車や機械関連部品製造などを始めとするより大型なワークや複数ワークの同時搬送といった作業工程にも人協働ロボットを導入することができる。詳しい特長は以下の通り。

  1. 可搬質量20kg、最大リーチ1700mmで、大型ワークや複数ワークの同時搬送にも対応
  2. 自動車製造やその部品製造工程ではワークの種類が多岐にわたり、重さが10㎏を超えるような大型ワークを取り扱う工程も多く存在する。また、作業効率向上を目的とした小型ワークの複数同時搬送が要求されるケースなどもある。可搬質量を20㎏に向上することで、そうした工程への人協働ロボットの導入が可能となり、人協働ロボットの適用領域拡大を実現する。

  3. 防じん・防滴保護等級(※2)で、IEC規格のIP67(※3)を全軸において実現
  4. 全軸においてIP67の防じん・防滴構造を実現している。また、表面塗装はアクリルウレタン塗装、先端フランジの材質はステンレスを採用しており、衛生面への配慮から水洗が必要な用途での使用も可能だ。

  5. 使いやすさの向上
  6. ロボット先端部にコネクタを配置したことでツールを直接取り付けることが可能で、セットアップ時間の短縮にも貢献する。また、ロボット内蔵ケーブルについても、ロボット先端へのカメラ搭載などに便利なETHERNET用ケーブル内蔵タイプを新たに準備した。HC10DT防じん・防滴仕様と同様に、安川電機の小型コントローラ「YRC1000micro」で動作可能だ。

  7. 安全運転・安心設計
  8. MOTOMAN-HCシリーズの機能を踏襲し、外部からあらかじめ設定した制限値を超える力を検出すると自動で停止する「人協働モード」を備えており、安全柵の設置が不要だ。また、アーム同士を離すことで隙間を確保する「挟み込み防止」の形状となっている。そのため、生産設備の自由度が向上し、今までロボットの導入を見送っていた現場や、ロボットの設置が困難とされていた工程などにおいてもロボットを使用した自動化の可能性が拡大する。安川電機、防じん・防滴仕様で可搬質量20kgの人協働ロボット「MOTOMAN-HC20DT」を販売開始

  9. ロボット操作に不慣れでも簡単な操作が可能
  10. プログラミングペンダントを使用した従来のティーチング方法に加えて、ロボットアームを直接手で掴んで自由に操作し任意の動作を教示できる「ダイレクトティーチング機能」を備えている。直感的な操作によるロボットへの動作指示が可能になるため、ロボット操作に不慣れな人や、頻繁にティーチングが必要となる工程へのロボットの導入が容易になる。安川電機、防じん・防滴仕様で可搬質量20kgの人協働ロボット「MOTOMAN-HC20DT」を販売開始

同製品は今後、自動車・機械関連部品などの搬送・組立や工作機械へのワークの投入(マシンテンディング)、食品の搬送、薬品・化粧品などの搬送への活用に期待できる。

※2 IEC(国際電気標準会議)で定められている製品の防じん・防水における保護等級(International protection Code)
※3 じんあいは侵入せず、一時的な水没に対して保護できる。

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