NTT Comが400Gbps伝送基盤を東京~大阪間で構築、2000年比約170倍の伝送容量を実現

あらゆる業界においてデジタル化が進展する中で、動画や画像、音楽などをはじめ、大容量データの流通や利活用が急速に増加している。

そこで、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、長距離・大容量伝送に優れたコア低損失大口径光ファイバー(CSM)ケーブル(※1)とデジタルコヒーレント光伝送装置(※2)により、400Gbpsの伝送基盤を東京-大阪間で構築したことを発表した。同伝送基盤は、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所が運営する学術情報ネットワーク「SINET5」のバックボーンに組み込まれ、実運用を開始している。

今回、東京‐大阪間において、長距離・大容量伝送に優れたコア低損失大口径光ファイバーケーブルとデジタルコヒーレント光伝送装置を採用するとともに、設計・構築方法を工夫することで、より安定したネットワークを実現した。また、同伝送基盤はWDM(※3)波長分割多重技術が導入された2000年と比較して、約170倍の伝送容量を実現した。NTT Comが400Gbps伝送基盤を東京~大阪間で構築、2000年比約170倍の伝送容量を実現

さらに、コア低損失大口径光ファイバーケーブルの採用、ケーブルルートの最短化、ケーブルの長距離敷設化などの工夫により、光損失値を40%低減した。これにより、光信号と電気信号を相互に変換する中継伝送装置数が半減でき、故障発生リスクを従来と比較して50%に抑制できる。

その他にも、すべてのケーブルルートにおいて、とう道や管路などの地下化された設備を活用するとともに、近年多発する自然災害(豪雨、地震、津波、地滑りなど)に備え、ハザードリスクを最大限考慮した適切なケーブルルートを選定するなど、災害に強い伝送基盤を実現したという。

※1 ITU-T 勧告 G.654.Eに分類される低ロス低非線形ファイバーのケーブル。
※2 受信側に配置した光源と受信した光信号を干渉させるコヒーレント受信と、デジタル信号処理を組み合わせた次世代光伝送方式を採用した装置。偏波多重や位相変調などの変調方式により周波数利用効率を向上させるとともに、受信感度向上を実現する。
※3 1本の光ファイバーの中に複数の異なる波長の光信号を同時にのせることにより多重化伝送する技術。

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