NTT西日本とDNP、電子教科書や電子図書館などの教育ICTプラットフォームを提供開始

昨年、著作権法が改正されたことにより、教育機関では授業の過程における一定の範囲に限り、著作権者の許諾を得ることなく著作物の公衆送信が可能となった。また、デジタル化の加速が期待されるなか、昨今の新型コロナウイルス対策による大学構内への立ち入り禁止措置等を背景に、在宅でも質の高い学びを継続するとともに、授業の実施状況や学生ごとの学修状況の把握など、新たな教育の仕組みの提供とリモート教育環境整備の重要性が高まっている。

西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)と大日本印刷株式会社は、withコロナ/afterコロナ時代に求められる教育のデジタル化を推進するため、教育ICTプラットフォームと電子教科書・教材及び電子図書館等のソリューションを推進、展開することを発表した。

両者は2020年4月に、京都先端科学大学と武庫川女子大学に電子教科書の閲覧が可能な学内システムを、システムインテグレーション(※1)により導入しており、今回、教育の質向上等の社会課題への取組みを更に強化した。具体的には、共同で教育ICTプラットフォームを構築し、マルチデバイスからの教科書・教材の提供、図書館利用と学修時間・学修行動の把握といった学修情報管理等のサービスを提供する。

同プラットフォームを活用することで、学生・教員がオンライン授業において利用する学内システム(LMS Learning Management Systemの略)等からシングルサインオン(※2)で電子教科書・教材及び電子図書館等サービスの利用を可能にするとした。

また、出版社、丸善雄松堂等の書店との連携によって、大学で利用される電子教科書・教材のオンライン購入や、オンライン閲覧、学修管理が可能となる仕組みを提供する。提供にあたっては、NTT西日本の地域創生クラウドに各大学の配信サーバーを設置することで、動画等を含む大容量コンテンツについても、よりスムーズに閲覧・学修できる環境を実現する。

なお、2021年4月に提供を予定している機能は以下の通り。

  • 現在大学で利用している教科書・教材等のデジタル化(提供済)
  • 電子教科書・教材配信、電子図書館の提供(提供済)
  • 出版社・書店連携による教科書・教材共同データベース創設により、大学で利用されている大多数の教科書・教材のオンライン購入・閲覧等のサービス提供
  • 学生や教員が利用する学内システム(LMS等)との連携により、シングルサインオンで電子教科書・教材の閲覧が可能となる仕組みの提供
  • 教学マネジメントに必要な学修時間・学修行動の把握が可能なログ蓄積・管理
  • オリジナル電子教材の開発・活用支援

※1 システムインテグレーション:利用目的に合わせて、最適なものを選択し、組み合わせて、システムを構築すること。
※2 シングルサインオン:1つのIDとパスワードを入力して、複数のWebサービスやアプリケーションにログインする仕組み。

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