NEC、画像解析を活用して鉄道の沿線検査業務を支援する「列車巡視支援システム」を実用化

近年、少子高齢化に伴う労働力不足が深刻化する中、鉄道業界でも検査業務の省力化が喫緊の課題となっている。

日本電気株式会社(以下、NEC)は、公益財団法人鉄道総合技術研究所(以下 鉄道総研)が開発した線路周辺画像解析エンジンの活用により鉄道の沿線検査業務を支援する「列車巡視支援システム」を実用化した。

同システムは、鉄道総研の線路周辺画像解析エンジンを採用して、車上での映像撮影から無線ネットワークでのデータ転送、地上での表示/解析までトータルソリューションとしてシステム化を実現した。車上に設置するカメラやGPS、ネットワーク機器のほか、解析サーバや映像を配信する表示サーバなどのICT機器の提供に加え、導入に必要なシステム設計・構築までNECが一貫して提供する。同システムの詳しい内容は以下の通り。

  1. 列車沿線の支障物を自動検知する画像解析を活用
  2. 営業列車の車両先頭に設置したステレオカメラを用いて、走行時に撮影した線路の沿線環境の映像を解析し、建築限界の支障有無を自動で判定可能な画像解析を活用している。これにより、従来職員が目視で行っていた巡視業務をサポートし、効率的かつより安全なメンテナンスが可能となる。

    NEC、画像解析を活用して鉄道の沿線検査業務を支援する「列車巡視支援システム」を実用化
    建築解析結果(イメージ)
  3. 無線ネットワークを通じて指定日時の映像を取得し、解析レポートを自動作成
  4. 巡視点検日時をあらかじめ指定するだけで、無線ネットワークを通じて自動的に路線映像を取得・解析し、支障を検知した場所の画像を自動整理、レポート作成が可能だ。これにより、これまで職員が目視確認後に手入力で行なっていたレポート作成作業の削減につながる。

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    システム構成例

なお、同システムは先行して九州旅客鉄道株式会社が運用する811系近郊型電車の2編成を対象に2020年4月から運用開始しており、他の車両にも拡張を予定している。

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