アスラテック、Pepperだけじゃない ロボットOS V-Sido 活用事例 レポート

先日、M-SOLUTIONS本社で「Pepperのビジネス活用徹底研究」が開催された。前回に引き続きレポートをする。

【Pepperのビジネス活用徹底研究】
1.ソフトバンクロボティクス、Pepperのビジネス活用徹底研究レポート 
2.アスラテック、Pepperだけじゃない ロボットOS V-Sido 活用事例 レポート(本記事)

『Pepperだけじゃない、ロボットOS V-Sido 活用事例』について、アスラテック株式会社 事業開発部部長 羽田 卓生氏より発表があった。

アスラテックは、そのロボットの複雑なアクチュエータの動きを、統合して制御するロボットのOS V-Sido OS を開発している会社だ。

ココロ社が開発した人間そっくりな受付ロボット アクトロイドや、ロボットベンチャー佐川電子の楽曲に合わせて踊るドール型ロボットSE-01、土木建築会社の富士建と災害対策ロボット DOKA ROBO(雲仙普賢岳での災害復旧活動の実証実験中)、タカラトミーなどとはJ-deite Quarterという1.3mの変形ロボット、それぞれOS部分だけアスラテックが開発している。(V-Sido OSはPepperには使われていない)

インプットとアウトプット(知能側と機械側)の間にV-Sidoが入ることができる。それぞれのロボットに同じレベルのソフトウェアを乗せることができるため、ロボットごとに毎回開発するわけではなく短期間で搭載できるそうだ。過去の最短記録だと20分で1行もソースコードをかかない状態から、二足歩行をすることができたという。

ところでロボットとは何か。羽田氏は『センサー、知能・制御、出力(>駆動)』、この3つが合わさるとロボットだと定義した。駆動という部分はこれまではアクチュエーションするものだけがロボットと言われていたが、最近では『出力』まで範囲が広がったとし、ディスプレイで表示されるモノはロボットになりえる、と述べた。

しかしまだこの定義は共通認識ではないためロボットについて議論するときには、『あなたの言うロボットの定義はなんなのか?』を先に確認しておく必要があるとした。

ロボットの歴史を見ていくと、1970年大阪万博のころに第1次ロボットブームが到来し、産業用のアームロボットが作られ工場に入りはじめ、さらにこの時期にはじめてケータイのデモが発表された。それがケータイ電話の原型と言われておりまだディスプレイもメモリー機能もないモノだった、と説明した。

第2次ロボットブームは愛知万博が開催された2000年ごろで、ホンダのASIMO、ソニーのAIBOなどが登場した。このときの特長は、日本国内でしかおきていないブームだという。iモードが登場したのが1999年、このときは着メロもなくモノクロ液晶だったが、ここから一気に進化することになる。

第3次ロボットブームは2014~2015年ごろで、代表的なロボットとしてPepperや週刊 ロビ、DARPAロボティクスチャレンジ(アメリカの国防高等研究計画局(DARPA)が主催する災害救助用のロボット競技会)で、汎用人型ロボットの技術が確立され世界中のブームになっているとし、第2次と第3次ロボットブームではITのベースが全く変わり、今後はブームではなく産業になっていくのでは、と述べた。

【関連リンク】
V-Sido OS

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