IIJ、ネットワーク機器等を遠隔で一元的に制御・管理できるネットワークマネージメントサービス「IIJマルチプロダクトコントローラサービス」を提供開始

株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は、企業が自社ネットワーク(WAN)で運用しているネットワーク機器や仮想アプライアンス製品を、遠隔で一元的に制御・管理できるネットワークマネージメントサービス「IIJマルチプロダクトコントローラサービス」を提供開始した。

同サービスは、機器の自動接続・集中管理の仕組みをOEM提供する「SACM(※)」のサービス基盤を刷新し、多様なアプライアンス製品に対応できるプラットフォームとして新たに開発されたものである。機器の設定、監視、管理はすべてクラウド側から集中管理できるため、企業はエンジニアによる現地でのネットワーク機器の設置・疎通確認や保守交換作業が不要となり、導入の効率化、人的コストの削減が図れる。

IIJでは、これまでに拠点ルータ機器の一元管理を可能にするサービスとして「IIJ SMF sxサービス」を提供してきた。IIJ SMF sxサービスでは、自社開発のルータ「SEILシリーズ」に対応していたが、今回新たに提供するIIJ マルチプロダクトコントローラサービスでは、SEILシリーズに加えSACM専用サービスアダプタとして提供している「SAシリーズ」にも対応している。

SEILシリーズやSAシリーズは、拠点ネットワークを構築するための企業向けルータで、VPNやリモートアクセスなど様々な用途にも利用できる。サービスアダプタをネットワークに接続し電源を入れるだけで、設定情報(コンフィグ)を自動取得し、設定変更や管理はクラウド側のマネージメントシステムで集中管理できる。

また、同サービスはトラフィック、サービスアダプタの使用状況(CPU、メモリ)など各種ステータスやログをリアルタイムに専用画面で確認でき、各種コマンドの実行やバージョンアップなども一括で設定できる。大量のネットワーク機器を正確に管理でき、機器の新規導入や保守交換時における作業負荷を軽減する。

さらに今回、複数の拠点に設置している異なるベンダーのネットワーク機器を一元的に集中管理し、効率的に運用したいという声に応え、マルチベンダー対応の新しいプラットフォームを開発した。

今後IIJは、UTM、無線LAN機器等を含む他社ネットワーク機器についても順次対応していく予定としている。

なお、同サービスの利用料は、サービスアダプタ1台当たりの初期費用が3,000円、月額費用が3,000円となっており、サービスアダプタのレンタル料は、初期費用が5,000円/1台、月額費用が6,800円~/1台となっている。

※ SACM(Service Adaptor Control Manager):「SMFv2」の自動接続、完全管理の仕組みをOEM提供するための、マネージメントサービス基盤。

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