LINE、「Microsoft Azure」のパートナーと全国のMaaSの普及拡大を支援するための共同プロジェクトを開始

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内閣官房IT総合戦略本部が定める「官民ITS構想・ロードマップ2020」で提言されているとおり、近年、地方における人口減少の本格化に伴い、公共交通利用者の更なる減少や運転者不足の深刻化につながり、公共交通手段の維持はますます厳しい状況となっている。

また、新型コロナウイルス感染症の拡大が地域の移動手段に広範な影響を与える中、ヒト、モノの移動における構造的変化への対処も求められている。都市圏においても、人口が集中することにより公共交通機関の混雑等が発生しているため、移動時間の短縮による移動の効率化や移動時間の有効活用による生活利便性向上が課題となっており、移動サービスを最適に提供し、移動の利便性を向上させるMaaSの普及が求められている。

全国各地において、複数の交通機関を一つのアプリで検索から利用までできるサービスや、観光、小売、働き方改革などの他産業を移動サービスと掛け合わせる取り組みも増えており、日本国内でもMaaSの取り組みは加速しているが、認知・受容がMaaS普及拡大の課題となっており、顧客目線でわかりやすく利用しやすい移動サービスが求められ、新しいUXの重要性が高まっている。

LINE株式会社では、これまで移動サービスにおいてもオンライン、オフラインをシームレスにつなぐ新しい顧客体験を実現するために、2020年11月にモビリティイノベーションを推進する「MONETコンソーシアム」に加入するなど、LINEのAPIを活用したMaaS領域におけるビジネスを検討してきた。

このほど、LINE株式会社とMicrosoft Azureのパートナーが共同で、全国各地のMaaSの普及拡大を支援するプロジェクトを開始した。併せて、LINEのAPIを活用した事例の紹介サイト「LINE API Use Case」上で、MaaSに特化した「新しい移動体験を、LINEで」というコンテンツを公開した。

同プロジェクトでは、LINEと共同プロジェクト参画企業である株式会社Colorkrew、パーソルプロセス&テクノロジー株式会社、株式会社FIXER、株式会社 MaaS Tech Japanの4社とともに、オフライン領域のDXを実現するMaaSを普及拡大するために、LINEのAPIとMicrosoft Azureを掛け合わせたMaaSの開発をワンストップで推進することを目的として取り組む。具体的な活動内容は以下の通り。

  • クライアント企業への共同提案・企画支援
  • LINEと共同プロジェクト参画企業4社による、LINEのAPIとMicrosoft Azureを活用したMaaS開発提案に必要となる情報提供、企画支援、クライアント対応支援

  • マーケティング支援
  • LINEと共同プロジェクト参画企業4社で実施する各種イベント、両社からの事例発信を通じたプロモーション支援

  • MaaSサービサー向けソリューションの共同開発検討
  • LINEと共同プロジェクト参画企業4社による、LINEのAPIとMicrosoft Azureを活用したMaaSサービサー向けのソリューション共同開発の検討

  • サービス開発における技術支援
  • LINEと共同プロジェクト参画企業4社による、LINEのAPIとMicrosoft Azureを活用した環境構築のためのサンプルテンプレートの提供と技術サポート

他方、「MaaS×観光」を想定した同Use Caseにおいては、ユーザーはLINEを使ったシームレスな移動を体験できる。具体的には、ユーザーは新たなアプリをスマートフォンにダウンロードしたりインストールしたりする必要がなく、行き先(観光地など)を探すことから予約、決済まで、すべてLINE上で完結することができる。

また、感染症対策として、利用する公共交通機関や目的地の混雑状況を事前に確認することもできる。今後は、ユーザーの予定に合わせて複数の交通手段を組み合わせ利用できる等、オーダーメイドな移動体験の創出を目指すとしている。