東急リバブル・Rist、売買仲介での査定をMER値1.98%で価格算出する「マンション価格査定 AI」を開発

本日、東急リバブル株式会社と株式会社Ristは、東急リバブルの査定担当者と同等水準の査定価格を算出する「マンション価格査定AI」を開発したことを発表した。

「マンション価格査定AI」は、東急リバブルにおける一般的な査定ルールと、明確なルール化が難しい査定担当者の経験則を組み込んだシステムだ。

AIモデルの作製には、東急リバブル査定担当者3名による、1,000件以上の査定データ(学習用データ)を用意することで、誤差率の中央値であるMER値が、1.98%という推定精度を実現した。(東急リバブル査定担当者が作製した検証用データ96件による検証結果)

通常マンション価格の査定は、近隣取引事例を比較検討しているが、中には比較事例が少ない、又は比較事例との類似性が低いケースもある。この場合、査定担当者による査定価格の算出も難易度が高いものとなり、慎重な対応が求められる。

そこで「マンション価格査定AI」では、事例選択AIが近隣取引事例の中から類似性の高いものを選択し、重み付けを行い、査定価格算出AIによって査定価格を算出する。

その過程において、類似した取引事例が少ない、又はその類似性が低いことなど、AIが査定結果に注意すべきと判断した場合、その事実を査定担当者に伝える自己診断機能である自信度算出AIも合わせて開発した。

東急リバブル・Rist、売買仲介での査定をMER値1.98%で価格算出する「マンション価格査定 AI」を開発
AI導入前の査定方法と、導入後の査定方法を表した図。

これにより、通常の査定はAIが単独で行い、難易度の高い査定は担当者に通知することで、査定価格の妥当性について判断を求めることが可能となる。

誤差率が比較的高い査定結果に対しては査定担当者の検討・判断を入れることによって、査定品質が担保される。

今後は、2022年初頭に首都圏の東急リバブル売買仲介店舗の業務に「マンション価格査定AI」が組込まれ、その後順次全国の売買仲介店舗へ拡大する予定だ。

また、東急リバブルとRistは、土地・一戸建の価格査定AI開発にも取り組み、システムを外部公開することでサービスを展開していくことを検討しているという。

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