KDDI総合研究所、不用品を3Dデータ化しアップサイクルを創るプロジェクト「GOMISUTEBA」を開始

国内の不用品発生状況は、書籍、衣類・服飾品、家具が上位を占めており、その6割以上は自宅や物置で保管され使われていない状況だ。また、特に家具は他の2項目と比べてリユースショップの活用が低く、自治体にごみとして出される割合が高くなっている。

そうした中、KDDI総合研究所は、アップサイクルを促進する取り組みとして、使われなくなった家具やインテリアなどを3Dデータ化し、仮想空間上に集約することで、新しい価値を持つ製品への再生を行えるようにするプロジェクト「GOMISUTEBA(ゴミステバ)」を、2021年11月25日より開始することを発表した。

「GOMISUTEBA」では、仮想空間に3Dデータ化された不要品の情報を保管し、それらを組み合わせて新しいモノの設計を行う。そして完成品やそれを家に置いた状態のイメージを確認できる仕組みの構築を進めるというものだ。

また、現実空間では、設計したモノの素材となる不要品を製造現場へ運搬し、組み立てる環境の構築を進めていく。

今回の取り組みでは、従来のアップサイクルの各工程(トップ画参照)における仕組みの検証や試作を開始している。

廃棄・回収工程では、生活者から不要となった家具を回収し、アップサイクル家具を試作。素材化・デジタル化工程では、不要品を3Dデータ化し、KDDI総合研究所の「自由視点VR」で質感や色味、使用感が再現できているか、画面越しでも伝わるかなどを検証。

KDDI総合研究所、不用品を3Dデータ化しアップサイクルを創るプロジェクト「GOMISUTEBA」を開始
不要品の3Dデータ(左:椅子の座面、右:椅子の脚)

製造工程では、家具製造スキルを持たない生活者でも参加できる仕組みの一つとして、組み合わせる素材に依存しないジョイントモジュールを、3Dプリンターで試作した。

KDDI総合研究所、不用品を3Dデータ化しアップサイクルを創るプロジェクト「GOMISUTEBA」を開始
ジョイントモジュールで試作されたアップサイクル家具。

今後は、2021年度にKDDI research atelierに取り組みの一部を体験できる環境を構築し、生活者やパートナー企業が参加するアップサイクルのワークショップを開催。

2022年度には、3Dデータ化された素材を仮想空間で組み合わせて、家具・インテリアのデザインや製造を行う仕組みを構築し、実フィールドにおいて、生活者が参加する実証実験を行う予定だ。

また、販売・利用された家具・インテリアがメンテナンスにより長期間利用できる仕組みや、使われなくなった際に再度利用・活用できるような循環の仕組みの構築を目指していく、としている。