NECとNECフィールディング、量子コンピューティング技術を活用して保守部品の配送効率向上に向けた実証実験を開始

主にICT機器の保守サービスを提供しているNECフィールディング株式会社は、ICT機器および非ICT機器に故障が発生した際、カスタマエンジニア(以下、CE)が拠点からお客様現場に出向いて保守作業を行うサービスを提供している。首都圏で一日に発生する保守作業は数百件に上り、CEのスキルや到着時間をもとに作成した出動計画に沿って、交通事情を加味しながらパーツセンターから部品を配送している。

しかし、緊急対応や定期保守、時間指定への対応など様々なオーダーが存在する他、配送エリア、部品の種類・サイズ、トラック・バイクなどの配送手段の組み合わせは膨大になり、効率的な配送計画を立案できる人材が限られるといった課題を抱えている。

日本電気株式会社(以下、NEC)とNECフィールディングは、保守部品の配送効率向上に向けて、量子コンピューティング技術を活用した実証実験を開始した。

具体的には、機器故障の発生によりCEが現場で保守作業を行う際、CEの出動計画に沿った保守部品の配送計画の立案に量子コンピューティング技術を活用する。

また、大規模な組み合わせ問題の高速処理を実現するNEC Vector Annealingサービスを活用して、配送効率の向上によるコストの削減とCO2削減、配送計画の立案の属人化解消などを目指す。2022年2月より現場での一部保守サービスに適用して実証実験を始め、来年度の本格導入に向けて配送計画の精度向上と運用面の検証を進めていく。

首都圏での部品配送について過去のデータをもとに試算した結果、配送車の削減や距離の短縮化などにより配送コストを3割程度削減できることを確認しており、今後の現場適用に向けて検証を進めていく。

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