パイオニアとゼンリン、EVソリューションの技術基盤構築へ向けパートナーシップ契約を締結

昨今、脱炭素社会の実現に向け、先進国を中心にEVシフトが顕在化し、日本でも電動化への取り組みが加速している。一方で、EV特有の航続距離や充電インフラへの不安など、利用環境への懸念事項が普及への課題となっている。

そうした中、パイオニア株式会社と株式会社ゼンリンは、EVソリューションに関する技術基盤の構築に向けて、パートナーシップ契約を締結した。

このパートナーシップ契約は、EV利用時に特化したソリューションを開発できる技術基盤の構築および、ソリューションやサービスの提供を目的としている。

具体的には、パイオニアのルート最適化技術と、特許取得済みのエネルギー効率推定技術(燃費/電力消費率)により、車の移動に伴うCO2排出削減をサポートするクラウドプラットホーム「Piomatix for Green」と、ゼンリンが有する標高・勾配データを含む地図データや、全国のEV充電施設POI(位置情報)データとその提供ノウハウを活用し、EV向けのソリューションやサービスを開発、提供していく。

両社は、EVの課題解決につながる航続距離情報の提供、電欠不安を解消するソリューション、EV導入シミュレーションサービスなどを開発・提供し、EVの普及をはじめ、モビリティ及びエネルギー分野における脱炭素社会の実現に向けた取り組みを支援していくとしている。

協業の具体的な取り組み

EV向けクラウドナビゲーションサービス

全国の約3万箇所を対象とした「EV充電施設検索」機能をはじめ、電力消費率推定による航続可能範囲の表示、最適なEV充電施設を経由するルート案内機能を搭載するクラウド型ナビゲーションサービスを提供する。

また、車載ディスプレイオーディオ機器と連携が可能なスマートフォン向けナビゲーションサービスの商用提供を、2023年中に開始する。これにより、自動車メーカ向けをはじめとする次世代車載IVIシステムへの統合や発展につなげるほか、EVのソリューションやサービスを提案していく。

カーボンニュートラルAPIサービス

モビリティ及びエネルギー業界での利活用を目的に、電力消費率推定に基づく「航続可能距離予測API」、EV充電施設の満空情報や利用条件を考慮した「EV最適ルートAPI」などのEVソリューションを、パートナ企業向けにWebAPIサービスとして提供する。また、EV車両以外の脱炭素化ソリューションに向けても、特許技術を活用した「CO2排出量算出API」や、CO2排出量が少なくなるルートを提案する「エコルートAPI」を提供する予定だ。

EV導入シミュレーションサービス

自治体が保有する車両、企業の営業車や輸配送用車両、タクシーなど、業務用車両のEVへの置き換え検討時にCO2削減効果比較、経済効果比較や業務効率比較などをシミュレーションできるWebサービスを提供する。保有するガソリン車両のGPS走行データをスマートフォンで収集することで、EV車両の利用用途に応じた導入効果をシミュレーションすることができる。