MCCI社はRaspberry Pi 2プラットフォームでのWindows 10 IoT (「Internet of Things」) Coreオペレーティングシステムの接続エンジンとしてTrueTask USBホストスタックを提供している。
McKinsey Global Institute は、2025年までのIoT関連の年間市場が6.2兆ドルと予想している。Raspberry Pi 2は、非常に低価格で高い演算能力を提供し、市場で人気のプラットフォームとなっている。高品質のUSBホストスタックは、Raspberry Pi 2上のWindows 10を、IoT開発の最高のプラットフォームとするために極めて重要な要素、としている。
MCCI社のテリー・ムーア社長は以下の通りコメントしている。「100億台以上のUSBデバイスが出荷され、その種類も数十万に及び、デバイス開発者にとって最も人気の高い接続インタフェースとなっています。しかし、USBホストスタックの開発は高いリスクを伴います。というのも、種々雑多な大量のデバイスと互換性を保つためのテストと要件が存在するからです。当社のTrueTask USBプラットフォームは、テストと検証は完了済みです。ですから、当社の顧客は、複雑でデリケートなUSBの接続性について煩わされることなく、IoT製品の拡張に注力することができるのです。」
今月初旬のRaspberry Pi 2向けのインサイダー・プレビュー・リリース用のWindows 10 IoT Coreにおいて、マイクロソフト社はWindows EHCIスタックと同等の品質でシノプシス社のUSBコアに対応できるUSBスタックを必要としていた。Raspberry Pi 2 SoCは、USBホスト機能にシノプシス社製DesignWare USB2.0 IPコアを使用している。これは、従来のPCに使用されているEHCIやXHCIのレジスターモデルと互換性がない。つまり、Windowsの標準スタックが使用できない。MCCI社は、シノプシス社製コアによる組込みシステムを10年間に渡り本格的にサポートし、Windows 7, 8, 10用のUSB 3.0 ホストサポートを5年にわたり提供してきた実績をもとに、Raspberry Pi 2への高度なUSBスタックのポーティングを容易に実施できた。
MCCI社のTrueTask USBスタックは、20年以上に渡り最先端のコンシューマ製品にUSB機能を追加するために提供され続けているMCCI社のUSB DataPumpがベースとなっている。MCCI社のTrueTask USBホストはプラットフォームに依存しない。つまり、いかなるハードウェアとソフトウェアの組み合わせでも使用できる。
MCCI社は、USBシステムソフトウェアの提供の他に、設計のコンサルティング、インテグレーション、カスタマイゼーション、USB検証、ハードウェアテストも行っている。
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