AI(人工知能)のあるカタチ -CEATEC JAPAN 2016 レポート③

CEATEC JAPAN 2016レポート第3弾は、同会場内にて展示された、人工知能のプラットフォームとして注目を集めているディープラーニングや自然言語処理、画像解析などの最新技術から、農業・健康・医療・マーケティングなどへの適用まで、先鋭的なAI企業を集めた特別企画、「AI-人工知能パビリオン」についてレポートしていく。

Preferred Networks

深層強化学習に基づくドローン制御

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以前、トヨタ、NTTと深層学習技術を活用して「ぶつからない車」の、実演デモを実現させ業界を賑わしたPreferred Networks社は、今回のCEATECではドローンが自ら学習して飛行するデモンストレーションの展示を行った。

赤のLEDのラインをよけながら、床にライトがあてられている目的地へ、ドローンは自動的に飛行をするようにプログラムされているのだが、空中のドローンを制動する方向や強さは絶妙な操作が必要である。

これをスパイラル学習法という深層強化学習手法を用いて、成功と失敗を学びながらドローンが完全な自立飛行を学習をしていくという。

 

棚のさまざまな物体を認識して取出しできるロボット

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7月にドイツで行われたAmazon Picking Challenge2016の「Pick Task部門」で受賞を果たした、ロボットの自動ピッキングのデモンストレーションも行われていた。

棚や箱、それぞれに乱雑に置かれた様々な形状のアイテムを、3次元カメラで画像認識し、その入力画像でディープラーニングを行うことでアイテムの判別を行い、ロボットが3次元上でそのアイテムのどこを掴めばよいかを学習をしてくことで、アイテムを落とさずにピッキングできるというものだ。

データロボット/リクルートホールディングス

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全世界で約60万人のデータサイエンティストが技術を競うサイトKaggel.comのランキングで100以内に入ったことがある14名が在籍し、世界最高峰のデータサイエンティストの頭脳と称し、機械学習の自動化プラットフォームとして提供されているDataRobot。

2015年に出資、業務提携をしているリクルート社がブースを構えた。

利用者は、データをDataRobotに投入するだけで、100を超えるアルゴリズムライブラリから数重のモデルを選定し、高速に自動開発、評価を行い、予測モデル作成まで自動で行われる。

これにより、高スキルのデータサイエンティストが不足していても、高精度な予測分析を行うことができ、予測モデルの作成も大幅に効率化することができる。

リクルート社では、同ソリューションを自社のさまざまなプロジェクトで活用、トライをし、実用をも行っているという。

産業技術総合研究所/人工知能コンソーシアム

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同ブースでは、産総研による人工知能を活用した様々な研究が紹介されていた。

診断済みの画像データに基づき、内視鏡検査などからの画像で、病変部位の検出や重症度の分類、類似症例の検索を素早くおこない、がんを検出できる研究や、RGB-Dカメラを使い、高精度に人の流れを計測して、数百万規模の人の流れを予測し災害時のシミュレーションや対策を講じることができる研究、購買履歴やアンケート、Webの閲覧履歴、リアルな場での様々なデバイスやセンサからの情報から、有用な消費者の判別したり、意味のあるクラスタ情報を見つけ出すことができる研究などが紹介されていた。

Nextremer

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同社が展開しているマルチモーダル対話エンジン「A.I.Galleria」を活用したホテルフロント受付システムや、高知の事をなんでも答えてくれるWebサービス「万デジ郎」、声で様々なリマインダー登録を行うことができる「ピクレトリ」などのデモが展示されていた。

「A.I.Galleria」は、顔認識や個人認識、自然言語処理技術を搭載し、話者に適した会話になるよう最適化が行え、音声により対話ができるマルチモーダルな対話エンジンだ。

エルピクセル

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エルピクセルでは、9月に事前登録サイトを公開したばかりの、ライフサイエンス研究者向けの画像解析プラットフォーム「IMACEL」を紹介していた。

同ソリューションは、画像解析の知識がなくとも短時間で高度な画像解析が可能になり、一部の解析を人工知能がサポートすることで、研究のスピードを大幅に加速することができるようになるというものだ。

データセクション

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ビッグデータ分析やAIによる画像解析を得意としているデータセクション社は、ソーシャルメディア分析ツールのソリューションやディープラーニングを使った画像解析技術の紹介を行っていた。

上記の写真は、あらかじめディープラーニングで膨大な量の人物画像を学習した情報を利用し、モニターに映った人物の性年代を推定するシステムのデモンストレーションだ。

アイフォーコム

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アイフォーコムでは、エネルギーコストの見える化できる自社ソリューション「eco pro 21」と、いくつかのAI技術を組み合わせて、高精度の電力需要予測を実現したという。

このシステムはすでに某電力会社にも導入されており、新規参入小売事業者への展開に力を入れているとのことだ。

 

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