クアルコム、新しい通信規格5G NR (New Radio)のトライアル実施とVR/ARスマートグラスに搭載予定のSnapdragon 835の仕様を発表

株式会社クアルコムはラスベガスで開催されている家電・IoT関連展示会「CES 2017」にて5GトライアルとVR/ARスマートグラスに使用されるSnapdragon 835の仕様の発表を行った。

5G NR(New Radio)規格の通信トライアル

クアルコム・エリクソン社・AT&T社は、3GPPのグローバルな標準となる5G NR(New Radio)仕様に基づく相互運用試験・フィールドテストを実施することを発表した。トライアルは、3GPPによるRelease15での公式仕様の完成により、標準に準拠したインフラ及びデバイスによる5Gの導入を加速する為のものだ。トライアルは28GHz・39GHzの商用展開を加速する為にミリ波帯での運用をサポートし、5GNRのミリ波帯の技術が高い周波数帯での広帯域を活用しネットワーク容量を拡大し、マルチギガビットのデータレートの実現を目指している。

トライアルは、クアルコムの試作端末、エリクソン社の試作基地局、AT&T社の周波数帯により幅広いユースケースによる実環境のシミュレーションを行い、アダプティブビームフォーミング・ビームトラッキング技術を含む3GPP 5G NR MIMO (Multiple-Input Multiple-Output)を採用し、見通しの効かない環境(NLOS =non-line-of-sight)や端末のモビリティを含めた高い周波数帯でのモバイルブロードバンドを実現する。また、5G NRの一部である拡張可能なOFDMの柔軟なフレームワークも採用する。トライアルは米国で2017年後半に実施される予定となっている。

ODG (Osterhout Design Group)社によるARスマートグラスR-8に搭載予定のSnapdragon 835詳細

ODG社によるARスマートグラスに搭載予定のモバイルプラットフォームSnapdragon 835の詳細を発表が行われた。Snapdragon 835は10nm FinFETプロセスで製造されるモバイルプラットフォームである。

Snapdragon 835は、以下の主な機能・特徴を含めて、AndroidやWindows10など多くのOSを搭載したスマートフォン、VR/ARヘッドマウントディスプレイ、IPカメラ、タブレット、モバイルPC、その他のコンシューマー向け機器での次世代エンターテイメント体験やクラウドサービスを可能にするものとなっている。

Snapdragon 820と比較して、パッケージサイズ35%小型化、25%消費電力を削減。新しいQualcomm® Kryo 280 CPUを搭載(最大2.45GHz4コアと最大1.9GHz4コア)。TensorFlowとHalideをサポートするQualcomm Hexagon 682 DSPを搭載。Qualcomm Quick Charge 4をサポートし、Quick Charge3.0と比較して最大20%速く充電が可能で、最大30%効率を改善。Google社のモバイルARプラットフォームDaydreamをサポート。ダウンリンク最大ギガビットクラスのダウンロードスピードのCategory 16、アップリンク最大150MbpsのCategory13に対応するSnapdragon X16 LTEモデムを搭載。2×2 802.11ac Wave-2 MU-MIMOに対応し、Snapdragon 820と比較して最大50%サイズ削減と消費電力最大60%削減。最大4.6Gbpsのスピードを提供する802.11adをサポート。最大2Mbpsのスピードと新しいユースケースに対応するBluetooth 5をサポート。

Snapdragon 835は現在生産中であり、2017年前半に発売されるデバイスに搭載される見込みとなっている。

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