ソラコム、月額料金45円からセルラー利用可能な低トラヒック用途向け新料金体系、LoRaWAN対応デバイスのオープン化など4つの新発表

IoT通信プラットフォーム「SORACOM」を提供する株式会社ソラコムは、本日5月10日、以下4つの発表を行った。

  1. IoTデータ通信サービス「SORACOM Air for セルラー」、月額料金45円からセルラー利用可能な低トラヒック用途向け新料金体系を提供開始
  2. IoT通信プラットフォーム「SORACOM」においてLoRaWAN対応デバイスのオープン化を実施
    STマイクロ、GIsupply、富士通コンポーネント他6社のデバイスがソラコムに繋がるようになる
  3. クラウド連携をサポートする「SORACOM Funnel」を機能拡張し、SPSパートナーのIoTソリューションへの連携開始
  4. パートナープログラム「SORACOM パートナースペース」における、認定済パートナーとして4社を追加認定

ソラコムのIoT通信プラットフォーム「SORACOM」は、IoT/M2Mに必要な通信を、使いやすく、リーズナブルに、セキュアに提供。「SORACOM」は、セルラーとLoRaWANの2つの通信方式と、クラウド上に構築されたコアネットワークにより、通信の一括管理や、セキュアなデータ送信を可能にする各種サービスを提供する。顧客は「SORACOM」を利用することで、使いたい時に1日1回線からIoT通信を利用でき、WebコンソールやAPIから通信を操作・管理したり、セキュアなデータ送信や、迅速なIoTシステムの構築・効率的な運用をすることができるという。

IoTデータ通信サービス「SORACOM Air for セルラー」、月額料金45円からセルラー利用可能な低トラヒック用途向け新料金体系を提供開始

データ通信サービス「SORACOM Air for セルラー」において、より少ないデータ送受信用途のための新料金体系を2017年5月16日より日本および米国で提供開始する。

「SORACOM Air for セルラー」は、すでに日本および米国、欧州で提供を開始している。グローバル向けAir SIMは、複数のキャリアと接続しており、1枚のSIMで、120を超える国と地域で利用可能。顧客は、国ごとに異なる通信事業者と契約すること無く、回線管理のユーザーコンソールやAPI、「SORACOM」プラットフォームのアプリケーション/ネットワークサービスを利用して、迅速に、セキュアなIoTシステムを構築することができるという。

昨今、デバイス側は通信モジュールの小型化や低価格化が進んでおり、また、システム側もクラウドの技術やマネージドサービスといった少ない初期投資で迅速にデータを処理できる環境が整いつつある。そのため、従来の投資対効果の尺度では導入が難しかった、通信量や通信頻度の少ない用途においても、セルラー通信を活用したシステムへの要望が高まっている。

そこで、今回グローバル向けAir SIMの新料金体系「Low Data Volume」を提供開始。同料金体系は、「SORACOM」プラットフォームの特徴はそのままに、移動体の位置情報のトラッキングや、インフラの監視といった、データ通信量の少ない用途向けの料金体系で、基本料金0.4 USD/月、データ通信料金0.5 USD / MBで利用可能。顧客は、既に提供している現行プラン「Basic」に加えて、利用の用途にあったタイプのSIMカードを購入できる。

低トラヒック用途向け新料金体系が利用可能な国と地域は、日本をはじめとするアジアおよび欧米の主要国。従量課金となるデータ通信料金は、現行プランと比べ相対的に割高となるが、用途に合わせて料金体系を選択できることに加え、「SORACOM」プラットフォームが提供する、「SORACOM」上で暗号化通信やプロトコル変換を支援する「SORACOM Beam」(※1)や、認証情報などを「SORACOM」上で管理しスムーズにクラウドに連携する「SORACOM Funnel」といったサービスを組み合わせて利用することで、データ通信量を大きく削減、軽量でシンプルなデータ通信を実現できるという。

グローバル向けAir SIMの新料金体系「Low Data Volume」の詳細は以下の通り。

  1. 料金体系「Low Data Volume」(税別)
    1回線あたり
    初期費用  :5 USD / 枚 (送料別)
    基本料金  :データ通信開始前 0 USD / 日 (1年間まで無料) データ通信開始後 0.4USD / 月
    データ通信料金 :0.5USD / MB(利用する国と地域によらず固定)
    ※ 課金単位は現行の料金体系と同じく国と地域によって1KB〜100KB単位で異なる

    <参考:現行の料金体系「Basic」>
    初期費用  :5 USD / 枚 (送料別)
    基本料金  :データ通信開始前 0 USD / 日 (1年間まで無料)  データ通信開始後 0.06USD / 日(約1.8USD / 月)
    データ通信料金 :0.08USD / MB〜(利用する国と地域によって異なる)
    ※ USD での支払い

  2. 提供エリア
    ソラコム、月額料金45円からセルラー利用可能な低トラヒック用途向け新料金体系、LoRaWAN対応デバイスのオープン化など4つの新発表
  3. 新料金体系「Low Data Volume」のユースケース
    1)動態管理
    人や車の位置情報管理
    15 分に1回、GPSデータ(全体で百数十B相当)、24時間/1ヶ月 約77円
    2)遠隔監視、在庫確認
    機器装置の死活監視や在庫確認
    1日1回、機器の状況データ(百数十B相当)、24時間/1ヶ月 約45.6円
    3)アラート送信:
    エレベーターの緊急ボタン装置
    数ヶ月に1回押される ほぼ基本料金のみ 
    ※ 日本円換算は、1USD=113 円で計算

※1「SORACOM Beam」は、IoT デバイスにかかる暗号化等の高負荷処理や接続先の設定を、クラウドにオフロードできるサービス。Beamを利用することによって、CPUや電力制限によって暗号化処理ができないIoTデバイスの通信を暗号化することができ、証明書の管理や脆弱性への対応等の煩雑な処理をクラウドにオフロードすることで、暗号化された通信を簡単に利用することが可能になる。例えば、端末側で暗号化処理を行った上でHTTPSで送信していたようなデータを、より軽量でシンプルなTCPやUDPで送信することで、大きくデータ量を削減することが可能。現在変換対応しているプロトコルは、UDP TCP HTTP MQTT/ TCPS HTTPS MQTTS。

IoT通信プラットフォーム「SORACOM」においてLoRaWAN対応デバイスのオープン化を実施

「SORACOM」において、サードパーティ製のLoRaWANデバイスへの対応を順次開始する。これにより、すでにソラコムが提供開始しているリファレンスデバイスに加え、顧客は自身の用途・ユースケースに応じ、適したエンドデバイス・モジュールを選定、「SORACOM」で利用できるようになるという。

「LoRaWAN」は、データ転送速度が低速ながら、省電力で広域をカバーできるという特性があり、IoT/M2M通信での利用において大きな注目を集めている技術。また、グローバルにその仕様が策定・公開され、標準化が推進されている。

ソラコムは、2016年7月から「LoRaWAN」への取り組みを開始するとともに、2017年2月には正式に「SORACOM Air for LoRaWAN」として、IoT通信プラットフォーム「SORACOM」をLoRaWANに対応させ、検証済みのLoRaゲートウェイとデバイスをリファレンスデバイスとして販売開始している。これにより、顧客はソラコムが販売するLoRaデバイス・ゲートウェイを購入すれば、「SORACOM」プラットフォームを利用して、LoRaデバイス・ゲートウェイの通信の管理や、顧客のサーバーへのデータ送信が可能。

ソラコム、月額料金45円からセルラー利用可能な低トラヒック用途向け新料金体系、LoRaWAN対応デバイスのオープン化など4つの新発表
「SORACOM」プラットフォームを活用した、LoRaWAN システム構成イメージ

本日5月10日より、SORACOMプラットフォームへのLoRaデバイスの登録申請を開始。これまでは、ソラコムが販売する開発者向けリファレンスLoRaデバイス(AL-050)1種類のみが利用可能だったが、本日よりSORACOMプラットフォームで利用できるLoRaデバイスの登録申請の受付を開始し、順次、利用できるリファレンスデバイスを増やしていくとしている。

LoRaデバイスが得たデータは、LoRaゲートウェイを経由し、「SORACOM」プラットフォームに送信される。顧客は、ユーザーコンソール/APIにて、LoRaデバイスを管理、一括操作を利用できる他、「SORACOM Beam」、「SORACOM Funnel」 を用いてセキュアなデータ転送、クラウド連携を含む高度なシステムを迅速に構築したり、データ収集・蓄積サービス「SORACOM Harvest」を用いて、LoRaデバイスからのデータの収集と可視化を、サーバーを構築することなく容易に実現できる。

IoT通信プラットフォーム「SORACOM」におけるLoRaWAN対応デバイスのオープン化詳細は以下の通り。

  1. 対応LoRaデバイス(予定を含む)ソラコム、月額料金45円からセルラー利用可能な低トラヒック用途向け新料金体系、LoRaWAN対応デバイスのオープン化など4つの新発表
  2. 「SORACOM Air for LoRaWAN」の特徴
    • LoRaネットワークサーバーの構築が不要
    • SORACOM対応のLoRaゲートウェイ、デバイスが1個単位で調達可能
    • 「SORACOM」プラットフォームでセルラーもLoRaWANも管理
    • 「SORACOM Air」 に「セルラー」と「LoRaWAN」の2つのAir Typeが追加
    • SORACOMサービスを利用し既存のシステムやクラウドとセキュアかつ迅速に連携
    • 利用可能サービス SORACOM Beam / SORACOM Funnel / SORACOM Harvest

クラウド連携をサポートする「SORACOM Funnel」を機能拡張し、SPSパートナーのIoTソリューションへの連携開始

「SORACOM」において、クラウド連携をサポートするサービス「SORACOM Funnel」の機能を拡張し、SPSパートナーのIoTソリューションへの連携を本日5月10日より順次提供開始する。

IoT通信プラットフォーム「SORACOM」は、IoT/M2Mに必要な通信を、使いやすく、リーズナブルに、セキュアに提供する。「SORACOM」は、セルラーとLoRaWANの2つの通信方式と、クラウド上に構築されたコアネットワークにより、通信の一括管理や、セキュアなデータ送信を可能にする各種サービスを提供する。顧客は「SORACOM」を利用することで、使いたい時に1日1回線からIoT通信を利用でき、WebコンソールやAPIから通信を操作・管理したり、セキュアなデータ送信や、迅速なIoTシステムの構築・効率的な運用をすることができるという。

「SORACOM Funnel」は、クラウドリソースアダプタサービスで、「アダプタ」と呼ばれる接続機能を提供。これにより、顧客は、Webコンソールからシンプルな設定を行うだけで、対応するクラウドサービスへのデータ送信を行え、各種分析・可視化機能などを迅速に利用することができる。加えて、「SORACOM」上で、各クラウドサービス連携に必要なIDなどの認証情報を保管・付与するため、デバイス側への認証情報の設定が不要となり、セキュアに利用可能。2016年1月にサービス提供開始し、これまではAWSや、Microsoftが提供するクラウドサービスへの連携に対応していた。

今回のSPSパートナーのIoTソリューションへの対応開始では、「SORACOM Funnel」のアダプタに「Partner Hosted Adapter」が追加され、様々な業界や、用途に最適化されたデータ分析基盤や、可視化のソリューションとの接続がより簡単になる。

2017年5月現在、以下3つのIoTソリューションとの連携に対応。また、同機能は、ソラコムのパートナープログラムである、「SORACOMパートナースペース(以下、SPS)」において、ある一定の実績を持つSPS認定済パートナーのソリューションから、順次対応するIoTソリューションを拡張していくという。

  • 「MotionBoard」ウイングアーク1st株式会社
    「MotionBoard」は、BIツールとして従来の常識を覆すリアルタイムデータの可視化を実現。モノやセンサーなどのIoTデータとシームレスにつなぐためのリアルタイム用APIを公開し、MQTTにも対応している。
  • 「Kii」Kii株式会社
    Kiiは、IoTソリューションを支えるプラットフォームおよび同プラットフォーム上で動作するIoTソリューションをグローバルに展開し世界各地で運用している。”ヒト”と”モノ”の連携とスケーラビリティに優れたKiiのプラットフォームは、機器のIoT化のみならずその先にあるビジネスモデルを支えるデータ活用も含めてサポートできる構造になっており、国内から世界各地へ拡大可能なサポート体制を整えている。
  • 「DataSpider Servista」株式会社セゾン情報システムズ
    「DataSpider Servista」は、プログラミングの高い知識を必要としない GUI 開発環境を提供し、システムの接続方法やフォーマットの違いを意識することなく、素早く簡単に「つなぐ」ことが可能。様々なタイプのデータを手軽に接続できるアダプタを介して、データ連携の自動化と業務の効率化を支援する。

パートナープログラム「SORACOM パートナースペース」における、認定済パートナーとして4社を追加認定し、パートナーシップを強化

パートナープログラムである「SORACOM パートナースペース(以下、SPS)」における「SPS 認定済パートナー」として、Kii株式会社、株式会社KYOSO、日本電気株式会社、日置電機株式会社の4社を認定し、パートナーシップを強化する。

「SPS」には、「SPS デバイスパートナー」「SPS ソリューションパートナー」「SPS インテグレーションパートナー」「SPS ネットワークパートナー」の4つのカテゴリがある。その内「SPS 認定済パートナー」とは、それぞれのカテゴリで一定のパートナー認定の要件を満たし活用実績があることを、ソラコムが認定した企業。

IoTシステムを考えるエンドユーザーは「SPS 認定済パートナー」を選択することで、実績のあるパートナーにIoTシステムに関する、デバイス、ソリューション、インテグレーション、ネットワークに関する各種相談・依頼をすることができ、スムーズにIoTシステムを導入・構築することができるという。

「SPS」は、今後も新たなパートナーの申請を受け付け、順次追加認定、拡充していくという。ソラコムは、これらの取り組みを通じてパートナー企業とともにエコシステムを構築し、IoT業界の活性化、さらに多くのIoTデバイスの活用事例の創出に貢献していくとしている。

【関連リンク】
ソラコム(SORACOM)
SORACOM Air for セルラー(Air Cellular)
SORACOM Air for LoRaWAN
SORACOM Funnel
SORACOM パートナースペース(SPS)
エイビット(ABIT)
STマイクロエレクトロニクス(ST)
ジーアイサプライ(GISupply)
ブレイブリッジ(Braveridge)
MultiTech
ウイングアーク1st(WingArc1st)
MotionBoard
Kii
セゾン情報システムズ(SISCO)
DataSpider Servista
KYOSO
日本電気(NEC)
日置電機(HIOKI)

Previous

富士通、大成、スタディスト、IoTを活用したビル設備監視システムの有効性を共同実証

プロドローン、長距離荷物配送が可能なヘリコプター型ドローン「PDH-01」を開発

Next