スマートファクトリ―!現場・IoTの流れ、特に通信からみての考察 ーIoTConference2017 レポート⑦

オプテックス センサ コネクト

オプテックス・センサ・コネクトは、今年の5月に発表された、IoTプラットフォームだ。オプテックス製のセンサデバイスからの情報をクラウドにつなぎ、蓄積するというところまでをやってくれるので、サービス事業者は、クラウド間連携をすることで自社のサービスにオプテックスのセンサーから取得することができるデータを、自由に利用することができるようになるのだ。

これにより、今後オプテックスは、センサーの販売だけでなく、「センサー+通信」「クラウド上のデータベース連携」といったビジネスモデルにも対応していくということだ。

さらに、オプテックスが持っていないセンサが必要であれば、競合他社のセンサも利用可能となる。これまでの競合という概念も捨て、とにかくオープンに取り組み、最終的なゴールを新しい価値としているところが興味深い。

センサー企業は、IoT社会になる中で、価格崩壊が起きるのではないかと戦々恐々としているところがあるが、非常に参考になる取り組みといえる。

SIGFOXへの対応

オプテックス・センサ・コネクトを実現する上で、必要となる通信環境の確保で、SIGFOXとの接続について説明があった。

先日、SORACOMがSIGFOXに対応するという発表があったが、SIGFOXを使って既存のセンサを簡単に繋ぐことができる端末「ドライ・コンタクト・コンバーター」を開発したという。

これまでは、LPWAの通信では、ゲートウェイやデータベースの開発が必要だったが、SIGFOXを使うことで開発が必要なくなり、ドアの開閉状況などの小さなデータしか扱わない場合には、十分使えるのではないか、と述べた。

ドライコンタクトコンバーターは、接点出力センサのIoT化を簡単に実現することができ、省配線可能な電池駆動、屋外使用可能な防水防塵構造となっていて、1日10回の送信で5年間持つという。

従来は、機器の異常があるとパトライトが光るということがあったが、今後はドライコンタクトコンバーターを設置すれば、SIGFOXを経由してスマホなどに情報が届くようになる。

駐車場のクルマの満空情報通知サービス

また、オプテックス・センサ・コネクトの事例として、すでに新宿で稼働しているサービスで、駐車場におけるクルマの満空を検知する事例の紹介があった。

車両検知センサ ViiKは、工場など出入りの多い場所でのクルマの管理や、社員数が多い会社で、駐車場のどこが空いているかわからないというときに使えるという。

働き方改革 -会議室のIoT

さらに、会社の会議室などに使える、EnOceanの技術を使った、電源不要の材質検知センサとスイッチの紹介があった。

人感センサが検知すると、EnOceanでプラットフォームのゲートウェイに接続し、SORACOM のプラットフォームを通じて、WingArc1stのMotionBoard cloudに情報があがるという事例だ。

OPTEXのセンサが受け入れられる理由

もっと安価で似たようなセンサが多くあるのではないか?という疑問に対し、中村氏は、「オプテックスの製品は少々高いが、実はノウハウがたくさんある」と述べ、オプテックスのセンサの特徴として、3つあげた。

1.専業メーカーとして約40年
2.SEC業界・自動ドア業界で培った高信頼性
3.屋外・防水機器開発のノウハウ

最後に、よいセンサとIoTの仕組みが重要である、とし、これからはビジネスパートナーと共創を加速し、ソリューションを提供していくべき、と締めた。

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