シスコ、CC-Link協会の幹事会メンバー参画を表明

Ethernetベースの産業用オープンネットワーク「CC-Link IE」の普及活動を展開するCC-Link協会(本部:名古屋市、以下CLPA)は、米国シスコ(本社:カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:CSCO)が新たにCLPAに幹事会メンバーとして加盟し、CC-Link IEをベースにしたソリューションを共同で推進していく意向を発表した。シスコは広くアジアでの製造業をはじめとした産業分野におけるお客様要望事項への対応や技術協力するために、CLPAの運営に参画していく。

昨今、工場ではデジタル化が指向されており、IoT(Internet of Things)へのニーズの高まりと共に、大容量なネットワークが求められている。このような要望に応えるために、CLPAが展開するCC-Link IEは1ギガビットの広帯域性を有し、高速性や定時性など信頼性の高いネットワークとなっている。

■シスコとCLPAの協力の背景
シスコはEthernetプロトコルやセキュリティ技術について、豊富な経験と知識を有しており、同社の製品はOAや家電の分野で広く使われている。今後は製造業におけるものづくりの効率化・高品質化を目指すために、接続製品から収集したデータを活用する同社のIoE(Internet of Everything)は業務改善、社員の安全確保、意思決定の支援に貢献する。製造業の分野でもEthernetを活用する傾向にあり、特に工場内では、柔軟なネットワークインフラ(モバイル端末の有効活用による無線環境の整備など)のニーズや、有益なデータを収集・整理する上で、より安全な接続を確保する必要性が求められいる。

一方CLPAも、Ethernet技術を採用した「CC-Link IE」を提供しており、広帯域性や高信頼性を求める製造業に広く採用されている。CC-Link IEは通信の定時性を確保するために独自のプロトコルを実装しておりますが、製造業で使われる端末やネットワークが多様化していることを受けて、今後はTCP/IPの技術も取り込むことを検討中だ。

そこでTCP/IPやセキュリティ技術に関する高い知見、またイーサネットスイッチや無線をはじめとする各種製品群を有するシスコが、CLPAの幹事会に参画し、高いTCP/IP技術の活用を通して、CC-Link IEの進化に貢献する。現在、製造業では定時性や十分なセキュリティを確保した産業用ネットワークのニーズが高まりを見せている。CC-Link IEは今後TCP/IPの高い接続性の確保とギガビット性能を駆使してこれらのニーズに応えていく。

■CLPAの幹事会について
CLPAの幹事会は、CLPAの活動にまつわるさまざまな意思決定を先導的な立場で行う中核組織。発足当時の2000年は日本のメーカー6社で構成していましたが、CC-Link IEのグローバルレベルでの普及を背景に、運営組織もグローバル化が進んでいる。シスコの参画は2014年11月の米Molexに続くもので、10社目の幹事会メンバーとなる。

■CC-Link協会(CLPA)について
CC-Link協会(CLPA)は、三菱電機など業界各社がまとめた日本発のオープンフィールドネットワーク規格「CC-Link」の普及推進を図るために、2000年に設立したオープンネットワーク推進団体。2007年には、コンピュータネットワークの分野でデファクトのEthernetの技術を取り込んだ「CC-Link IE」を発表。1Gbpsという高速性を実現したほか、汎用のEthernetケーブルやコネクタが利用可能になったことにより、メンテナンス性が大幅に向上し、適用範囲やユーザーの拡大に弾みがついている。

その普及団体であるCLPAの主な活動としては、CC-Link IEの技術仕様策定やコンフォーマンステストの実施、CC-Link IEを活用した機器や装置の開発サポート、ユーザーの機器選定支援、CC-Link IE普及のための各種広報活動などがある。会員数163社で発足したCLPAは毎年拡大を続け、2015年4月末時点では海外企業1,674社を含む計2,337社が会員として加盟している。

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