KDDI株式会社、国立研究開発法人情報通信研究機構(以下、NICT)、NECソリューションイノベータ株式会社は、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム第2期の研究開発計画の1つである「ビッグデータ・AIを活用したサイバー空間基盤技術」のうち、「高度マルチモーダル対話処理技術(※)」に対して共同提案を行い、採択された。
3者は、同研究開発で、介護分野へのユースケースに特化した目的志向型対話と大規模データ駆動型対話(雑談)からなる複数種の対話をハイブリッドに遂行し、音声や文字だけではなくカメラやセンサーなどから収集される表情やセンシングデータを組み合わせ、XR技術などを含む多彩なUIで対話を促進する高度マルチモーダル音声対話システムの実現を目標として、以下の研究開発に取り組んでいく。
- KDDI
・ハイブリッド対話を遂行する高度マルチモーダル対話プラットフォームの開発
・マルチモーダルによる介護用対話シナリオの開発 - NICT
高度マルチモーダル対話を実現する大規模言語資源の構築と自然言語処理技術の開発 - NECソリューションイノベータ
対話を促進する高度マルチモーダル対話インタフェース技術の開発
同研究開発は、高齢者の生活状況や健康状態を確認し、対話の履歴や表情などの情報を介護職や家族と共有する同システムを構築し、介護職の作業負担の軽減を図ることを目指す。
加えて、同システムによる生活状況、健康状態のチェックや、高齢者のコミュニケーションの機会や発話する回数を増やすことで、要介護度の進行を抑制するとともに、多様な話題に関する雑談を介して社会との関わりを促し、高齢者の社会からの孤立の回避に寄与する音声対話システムを実現することを目的としている。
※人と人、あるいは人とAIが協働するためのマルチモーダルな記憶・統合・認知・判断を可能とする高度な対話処理技術および対話支援技術
【関連リンク】
・NECソリューションイノベータ(NES)
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