昨今、政府が推進するワークライフバランスの実現や、人口減少時代における労働生産性の向上に加え、地域の活性化などへも寄与する、テレワークの導入がさまざまな産業や企業で活発化している。これら働き方の多様化の実現には、場所にとらわれない働き方を支えるコミュニケーションインフラの整備が大きな課題であり、特に音声によるコミュニケーションはさまざまなビジネスシーンにおいて、いまも重要な役割を担う。
KDDI株式会社とシスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)は、外出先やテレワーク先において、スマートフォンやパソコンなどスマートデバイスから固定電話番号(0ABJ番号)の発着信が可能となるクラウド型の電話システム「Cisco Webex Calling」を、KDDIが法人客に019年10月31日より提供開始する。
Cisco Webex Callingはシスコが提供するクラウド型の構内交換機(PBX)機能だ。社内では内線通話が無料、取引先などは現在の固定電話番号をそのまま利用することができる。KDDIの既存の固定電話ベースの音声コミュニケーション基盤と連携し提供することで、顧客はオフィスへの固定電話回線の引き込みや宅内機器の設置が不要となり、電話設備の運用管理やコストといった負担が軽減される。詳しい特長は以下の通り。
- いつでもどこでも多様な働き方を実現
- 環境変化に柔軟に対応
- 提供・お問い合わせ窓口を一元化
- クラウドベースのコミュニケーションインフラ
固定電話番号での外線通話、内線通話(PBX機能)をマルチデバイス、BYOD(私用端末の業務利用)で利用できるため、場所にとらわれずにオフィスと同じように業務を継続できる。番号ポータビリティにも対応し、専用のポータルサイトから顧客自身で転送や自動アナウンスなどの設定を反映し、利用できる。
主装置などへの初期投資や固定電話回線、宅内機器が不要なため、オフィスのレイアウト変更や内線番号・グルーピングの変更、新オフィスの開設が容易になるほか、電話設備のクラウド化により定期的な設備のバージョンアップが不要で、BCP(事業継続計画)対策としても役立つ。
運用保守の窓口をKDDIに一元化し、これまでバラバラに注文・管理されていた面倒な音声設備環境を、クラウドライセンスからデバイスまでKDDIがワンストップで提供する。
Cisco Webex基盤においてビデオ会議機能(Cisco Webex Teams・Cisco Webex Meetings)との併用により、ビデオ会議やファイル共有、電話、ビジネスチャット、Office 365やG Suiteなどとの連携までOne-IDでのコミュニケーションを選択できる。
なお、提供価格は以下の通り。
- ベーシックライセンス料: 1,200円(税抜)
(クラウド電話機能: 固定電話機、モバイル、パソコン) - エンタープライズライセンス料: 2,000円(税抜)
(クラウド電話機能: 固定電話機、モバイル、パソコン+Cisco Webex Teams)
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