NTTPC・ゲットワークス・フィックスターズ、自社内で機密データを活用できる水冷AI基盤を提供開始

大規模AIモデルの登場に伴い、データセンターにおける冷却設備の限界が世界的なボトルネックとなっている。最新のアクセラレーテッド コンピューティング サーバは処理能力が著しく向上した反面、放熱量が空冷設備の限界を超えている。

こうした中、NTTPCコミュニケーションズ株式会社(以下、NTTPC)、株式会社ゲットワークス、株式会社フィックスターズの3社は、コンテナ型データセンタ、NVIDIAアクセラレーテッド コンピューティングのサーバ、統合モニタリングツール、監視・運用支援をワンパッケージ化した「水冷GPUコンテナDC-PKG」の提供を、2026年9月8日より開始した。

今回発表された「水冷GPUコンテナDC-PKG」は、コンテナファシリティ、最先端水冷ハードウェア、AIソフトウェア最適化、運用監視という各領域において、3社の知見を結集して開発されたものだ。

ゲットワークスが手掛けるコンテナ型データセンタは、40フィートコンテナ内にCDUチラー(水冷GPU冷却装置)や天吊り・InRow空調、セキュリティ監視カメラを備え、完全自社設計と国内生産により短納期化を実現している。

NTTPC・ゲットワークス・フィックスターズ、自社内で機密データを活用できる水冷AI基盤を提供開始
パッケージの構成要素

ハードウェアおよびミドルウェア層には、NVIDIA HGX B300を搭載したHPE ProLiant Compute XD685をはじめとする最新の水冷アクセラレーテッド コンピューティング サーバとセキュリティ機器を配備した。

ここにフィックスターズのソフトウェア最適化技術を組み合わせることで、GPUリソースの計算能力を最大化し、AIモデルの学習および推論処理の高速化を達成している。

さらに、NTTPCがパフォーマンスの可視化やファシリティからサーバ群に至る統合監視・運用支援を一括代行することで、システムのダウンタイムによる機会損失を防ぐ運用体制を提供する。

また、自社が保有する土地や電源設備を有効活用しながら、外部ネットワークへデータを搬出することなく生成AIやAI分析を実行できる環境を提供する。

ユースケースとしては、製造現場における設計データの解析や、カメラ映像を活用したリアルタイム外観検査・異常検知といったフィジカルAIの運用が挙げられている。

価格はスモール構成(GPUサーバ1台)で初期費用税別3億円から、月額費用税別75万円からとなっており、注文から最短8ヶ月での現地納入が可能とのことだ。

今後3社は、NVIDIA Vera Rubinプラットフォームをはじめとする次世代のアクセラレーテッド コンピューティング サーバへの対応を進めるとともに、分散型AI基盤やエッジAI分野への展開を通じて、インフラサービスのさらなる拡充に取り組む方針だ。