台湾のモータサイクルブランド「KYMCO(キムコ)」の日本販売総代理店を務めるSMIモビリティ株式会社は、補修部品の在庫適正化および発注業務の効率化を目指し、AIを活用した在庫管理・発注支援システムの導入を既に開始し、2026年10月頃に完了予定であることを発表した。
SMIモビリティが千葉県柏市に置く「柏サービスセンター」では、常時1万品目を超える膨大なKYMCO補修部品を保管・管理している。(トップ画)
しかし、これらの補修部品は車両のモデルや年式、地域仕様によって必要となるパーツが細分化されている上、市場での販売台数や突発的な修理需要によって部品ごとの出荷頻度に著しい偏りが生じる特性を持っていた。
そのため、全ての部品を一律に一定数在庫することは、過剰在庫や保管コストの増大を招く一方、需要を見誤れば欠品を引き起こし、整備現場や販売店での作業停滞へと直結する。
従来の調達オペレーションにおいては、担当者の経験や勘に頼った発注判断が行われる場面も多く、需要の波に合わせた「必要な部品を、必要な数量だけ、必要な時期に調達する」適正な在庫制御と業務自動化の確立が求められていた。
そこで今回、同社のグループ会社である株式会社三明インターナショナルが主体となり、東京都足立区の「令和8年度 足立区IT・IoT導入補助金」を活用してシステムが導入された形だ。
具体的には、車両や補修部品の販売・出荷実績、在庫状況などのデータをAIで多角的解析し、将来必要な部品番号や数量、調達時期を高精度に予測することで、部品欠品によるバックオーダの発生を現状比30%削減及び、アフターサービス体制の強化を目指す。
SMIモビリティは今後も、デジタル技術やデータ駆動型インフラを積極的に取り入れることで、国内の部品供給ネットワークを強固なものへ進化させ、モビリティ市場における持続可能なアフターサービスモデルの構築を推進していくとしている。

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