製造業の品質部門では、品質規定や作業手順書、過去の不具合対応記録、監査記録といった膨大な知見が存在しているにもかかわらず、それらの情報が部門や担当者、文書ごとに分散し、必要な場面で十分に活用されないという課題が顕在化している。
特に、品質異常への対応や再発防止策の策定において、熟練技術者の経験や暗黙知に依存した判断が行われやすく、類似事例であっても毎回一から調査を行うことによる業務の非効率や、担当者の経験差による判断のばらつきが問題視されていた。
こうした中、パナソニック デジタル株式会社は、日本国内の大手製造業の品質部門向けに、「製造業向け 品質ナレッジ活用AI」の提供を2026年8月より開始した。
「製造業向け 品質ナレッジ活用AI」は、品質規定・手順書・過去事例・不具合対応記録・報告書・監査記録など、製造現場や品質部門に蓄積された知見で品質業務の効率化と高度化を支援するAIサービスだ。
単に必要な情報を検索するだけではなく、異常対応・再発防止・設計品質・監査対応といった業務の流れに沿って、判断・対応・報告・共有・改善を支援する。
さらに、対応過程で得られた判断理由・確認結果・対応内容・報告内容をナレッジとして蓄積し、次回以降の類似案件や改善活動に再利用できる状態へと整える。
これにより、過去の類似事例・確認観点・対策案・判断理由を再利用しやすくなり、担当者の経験差による判断のばらつき抑制に貢献する。
加えて、顧客の品質業務や既存のシステム環境に合わせて、生成AI・RAG・AIエージェント・文書管理・ワークフロー・既存システム連携などを組み合わせ、最適な構成の提案も実施するとのことだ。

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。
