株式会社ACCELStarsは、ポリソムノグラフィ(以下、PSG)装置による睡眠測定データを解析するサービス「ASAP(ACCELStars Analysis Platform)」のβ版を、2023年9月15日より提供開始する。初期的には、大学や研究機関等での睡眠研究者に向けて提供される。
一般的に、睡眠時無呼吸症候群等を診断するための精密検査では、脳波・眼球運動・筋電・呼吸状態・心電・いびき・体位・体動・動脈血酸素飽和度などの生体活動を、一晩にわたって測定する、入院が必要なPSG検査を行う。
医療機関では、入院した患者に対して、臨床検査技師がPSG装置の装着や測定時の監視に加えて、測定後の解析を行う。
解析には高度な専門知識と経験が必要となるが、専門家による解析結果を教師データとすることで、AIが機械学習を行い、高精度な自動解析が可能になる。
通常、臨床検査技師による解析は1回の測定あたり2〜3時間を必要とし、医療機関によっては、解析結果がでるまでに数週間かかるとも言われているが、「ASAP」はAIの活用により、解析時間を大きく削減することを目指すとしている。
開発にあたっては、ACCELStarsの睡眠測定ラボにてPSG測定を毎日行い、専門家による解析を実施。アルゴリズム開発のための教師データ作りを行う。
今後は、疾患を持つ患者を含めたPSGデータを集めることで、AIによる自動解析の精度を向上させて行く予定だ。また、2025年度の医療機器化、臨床現場での活用を目指して開発を進めていくとしている。
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