日本システム技術、医療ビッグデータと生成AIを融合した健康サポートAPI「ミラウェル」を提供開始

少子高齢化の進展に伴う社会保障費の増加が社会問題となる中、ヘルスケアや医療の現場では、従来の「治療中心型」から「予防・行動変容型」への転換が強く求められている。

しかし、多くの企業や自治体にとって、日常的に健康への関心が低い「健康無関心層」にアプローチし、実際の行動変容に結びつけることは極めて困難であった。

また、ウェルネス関連サービスを提供する事業者にとっても、ユーザーを引きつける質の高いコンテンツを継続的に制作・運用し続ける労力やコストが、事業運営における大きな負担となっていた。

こうした社会や事業者の課題を解決するため、日本システム技術株式会社(以下、JAST)は2026年8月3日、1,000万人規模の医療ビッグデータと生成AIを組み合わせた機能選択型健康サポートAPI「ミラウェル」の提供を開始した。

「ミラウェル」は、JASTが保有する医療ビッグデータを基盤に、生成AIがユーザの属性や日常情報に合わせた信頼性の高い健康情報を自動生成して配信する、既存のアプリやWebサービスに追加導入可能な健康サポートAPIだ。

目的や課題に応じて必要な機能だけを選択して段階的に導入・拡張できる「モジュール型設計」を採用しているため、導入企業は初期コストを最小限に抑えながらスモールスタートを切ることが可能となる。

「ミラウェル」が提供する主要なAPI機能は、「健康情報の提供」「天気と健康への影響」「お役立ちコンテンツ」の3つから構成されている。

この中で特徴的なのが、「お役立ちコンテンツ」として配信される「今日の運勢」や「おススメの服装」、そして「天気情報」といった、健康に興味がないユーザでも毎日自発的にアクセスしたくなる日常的なコンテンツだ。

日本システム技術、医療ビッグデータと生成AIを融合した健康サポートAPI「ミラウェル」を提供開始
「ミラウェル」のコンテンツイメージ

システム上では、これらの情報に連動し、生成AIがJASTの保有する1,000万人規模の医療ビッグデータ「REZULT(リザルト)」を基盤として「この時期に増える特定の傷病とその予防法」を自動生成し、おすすめの服装などと共に自動配信する。

これにより、ユーザが「毎日の天気や占いを確認する」という自然な習慣の延長線上で、客観的なデータに裏付けられた信頼性の高い健康アドバイスに無意識のうちに触れる動線が実現する。

結果として、健康無関心層に対しても押し付けがましさを感じさせることなく、自発的な行動変容やセルフケアの実践を促すことを目指す。

なお、実際に先行導入が決定した株式会社コンケアが提供するメンタルサポートサービス「コンケア」においては、利用者の属性に応じた健康情報を自動配信する機能を採択した。

ユーザのコンディションを可視化する既存のサービスにミラウェルの確かな健康データを組み合わせることで、利用者が日常の中で自然に心身の状態に向き合い、具体的な行動改善へ繋げられる仕組みを構築する。

JASTは今後、事業者がコンテンツ制作や配信機能の開発・運用にかかる負担を抱え込むことなく、人手をかけずに生活者の健康増進をサポートできる環境を整えるため、ミラウェルの導入先拡大とさらなる機能強化に注力していく方針だ。