ハイクリ、アパレル需要予測AIにアイルの複数ネットショップ一元管理クラウドサービスの受注・在庫データを連携

アパレル事業者にとって、楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonなどの複数のECモールや自社ECサイトにおける在庫の最適配置と適切な発注判断は、キャッシュフローの改善や売り逃しの防止に直結する。

しかし、多くの現場では、受注・在庫・発注データがチャネルごとに分断されており、これらを担当者がCSV出力や手作業で集約・転記する運用が常態化している。

こうした中、株式会社ハイクリは2026年8月20日、同社が提供するアパレル特化の在庫管理・需要予測AI SaaS「Vestory(ベストリー)」において、株式会社アイルが提供する複数ネットショップ一元管理クラウドサービス「CROSS MALL(クロスモール)」との受注・在庫データの連携を開始したと発表した。

今回の連携は、CROSS MALLで一元管理された各モールや自社ECのデータを、個別システム開発の手間を介さずにVestoryへ1つの接続で自動連携させるものだ。

アパレルはサイズやカラーなどのSKU(最小管理単位)数が極めて多く、トレンドや季節、天候などによる需要変動が非常に激しいため、データの分断は在庫最適化の障壁となる。

「Vestory」による需要予測・発注提案の精度も、チャネル横断で集約されるデータの鮮度と正確さに大きく左右されていた。

そこで今回の連携では、「CROSS MALL」が一元管理する精緻な受注・在庫データが、個別の開発プロセスを必要とせずに「Vestory」へ同期される仕様となっている。

「Vestory」は、チャネル横断で一元化された受注実績や現在の在庫ステータスをAIが学習し、各SKU別の将来の販売見通しを算出する。

その予測データに基づき、欠品による販売機会の損失や過剰在庫の発生を抑制するための適切な発注推奨値を自動的に提示する。

これにより、複数チャネルのデータ集約にかかるシステム構築コストや運用の手作業を排除し、チャネル横断でのデータ分析環境の構築を支援する。

ハイクリは、アパレル事業者を取り巻くデータ環境をさらに統合していくため、今後も主要なECモールやカートシステム、店舗のPOSシステム、基幹システムなど、多様な外部サービスとの連携を順次拡大していくとしている。