株式会社Photosynthと株式会社ガイアックスは、API連携を活用したNFT認証でのスマートロック「Akerun」の解錠を可能とするソフトウェアを共同開発し、web3特化のシェアオフィス「CryptoBase NIB SHIBUYA」への導入を通じた実証実験を開始する。
今回発表された技術により、個人が保有するNFTをスマートロックの鍵として使用することが可能になる。
従来のシェアオフィスでは、カード型の会員証をオフィスの入退室のための鍵として使用することが一般的であったが、NFT認証を活用することにより、利用者同士のNFTの譲渡でのスマートロック操作権限の移転が可能になるほか、利用者登録などの物理的なセットアップが必要なくなるなど、より効率的な入退室管理が可能になる。
今回のNFTには、「会員証」としての機能とスマートロックの「解錠権」としての機能が紐付いているため、NFT会員証を譲渡するタイミングで解錠権も同時に移行することが可能となり、運営側で解錠権限の設定変更を行う手間がなくなる。
これにより、特にDAOでの運用を想定した場合に、運営側のオペレーションを介さず、会員権と解錠権がプログラマブルに同時に移行することができる。
また、誰にでも譲渡できることにリスクを感じる場合は、会員証となるNFTの譲渡をDAOに参加する他のメンバーの投票による審査制にすることでリスクを回避するなど、NFTならではの応用した使い方が可能となる。
今後は、オフィスビルに限らずリアルイベント会場への入退場時など、多岐に渡る用途での展開を見込んでおり、ソフトウェアをベースにNFT認証Akerunの導入を希望する企業のニーズに合わせて順次改善を行い、プログラムを改良させていく予定だ。
なお、NFT認証Akerunのためのソフトウェアは、ガイアックスより提供する予定で、別途Akerunの利用にはフォトシンスとのAkerunの利用契約が必要となる。
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