シャープ株式会社、KDDI株式会社、コニカミノルタ株式会社、セコム株式会社の4社は、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)が推進するプロジェクト「IoTを活用した新産業基盤整備事業/IoT技術を活用したライフデータの高度利用システムの開発」に参画する。
同プロジェクトでは、日常生活で利用する機器やサービスから取得されるライフデータを、複数の機器メーカー、およびサービス事業者間で相互に有効活用するためのクラウド上の環境整備を目的とした委託事業と、そのクラウド環境を活用し、超高齢社会に貢献するサービス創出を目指す助成事業の2テーマに関して実証事業を行う(期間:2018年9月上旬~2019年3月15日)。
4社は、同プロジェクトで得られる成果・知見をもとに、IoT技術を活用したライフデータの利用について異業種を含めた多くの企業・団体へ提案していくことで、新たな価値の創出を目指すとした。
委託事業:(参画企業:シャープ、KDDI)
同事業では、メーカーや通信手段が異なる機器から取得される様々なライフデータを一箇所に集約し、各種サービスとの連携を可能にするデータプラットフォームの整備を目指す。データの受け渡し手法や、セキュリティ・プライバシーの保護方法、さらには事業化における契約手続きのルール化・整備などに取り組む。
シャープはデータ集約プラットフォームとデータカタログ(データを効率的に管理・検索するため、各ログデータに属性や関連情報を記述した統合ファイル)の研究開発を、KDDIはデータ連携プラットフォームの研究開発を行う。
助成事業:(参画企業:コニカミノルタ、シャープ、セコム)
上記の委託事業で構築するデータプラットフォームの利用を前提とし、取得されたライフデータを活用することで、介護の効率化や負担軽減、高齢者の健康増進につながるサービスなどの創出に向けた実証、および効果の測定を行う。
- コニカミノルタ:高齢者の行動特性把握に関する研究開発(介護支援サービス)
- シャープ :会話ロボットによる高齢者の生活支援の研究開発(生活支援サービス)
- セコム :高齢者のライフデータに基づく健康相談の研究開発(健康相談サービス)
なお、コニカミノルタの実証は、同社の「ケアサポートソリューション」導入の介護施設入居の高齢者、約20名を対象に行う。
シャープ、およびセコムの実証については、「セコム暮らしのパートナー久我山」の活動エリア内のアクティブシニア約50名を対象に行う。
協力企業(計2社)
同プロジェクトの推進には、以下の2社が協力している。
- オムロン ヘルスケア株式会社:健康機器データ集約プラットフォームの検証サポート
- 株式会社KDDI総合研究所:データ連携プラットフォームの技術サポート
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