従来の鉄塔設置型やビル屋上設置型の基地局は、基地局アンテナが露出していることで景観に影響を与える可能性があるため、美観地区などのエリア整備にはさまざまな工夫が必要となっていた。その解決手段の一つとして、基地局設備を地中(地表面下)に設置する埋設型基地局の導入が期待されている。2021年7月には、埋設型基地局を対象とした総務省の電波防護指針の新制度が施行された。
KDDI株式会社は、2018年より埋設型基地局の商用運用開始に向けた検討を進めてきた。
このほど、2022年12月にKDDI大手町ビル内敷地(東京都千代田区大手町)で、埋設型5G基地局の運用を開始した。
同基地局は、無線機やアンテナなど電波放射に必要な機器を地中(地表面下)に埋設した筐体内に収納することで、景観に配慮した設置が可能になるとともに、強風の影響も受けにくくなった。また、上方に電波を輻射することで地上に沿ってエリア化する。さらに、防水性の高い金属製の筐体を採用し、浸水への耐性も考慮した設計となっている。
同基地局の利用イメージ
(左から)構成図/ハンドホールトップカバー/ハンドホール/無線機を収容している筐体
今回、2022年12月に同基地局の電波発射に成功し、2023年2月まで電波伝搬特性などの検証を行い半径約50mの通信エリアが確保できることを確認した。
今後、同基地局の活用により、美観地区など景観への配慮が必要な場所のエリア化の加速を目指す。
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