ピーディーシー株式会社(以下、PDC)は、来訪者の属性や行動データをWeb上で分析可能にするSaaS「datakt(データクト)」を、静岡市へ導入することを発表した。
「datakt」は、Wi-FiシグナルやAIの技術を活用し、街や施設での生活者の行動データを集計、分析、予測が可能となるサービスだ。
街なか・施設に設置したセンサが、生活者のスマートフォンから発信されるWi-Fiシグナルを受信し、クラウドサーバへデータをアップロードする。
Wi-Fi機能がONになっているスマートフォンユーザが対象となるため、これまでの位置情報ソリューションに比べ、偏りのない多くのデータを収集する事が可能だ。
なお、「datakt」を通じて収集されるデータは、特定の個人を識別する事ができない個人関連情報であり、個人情報ではないとしている。
集計したデータは、独自のアルゴリズムにより処理され、ユニーク訪問数、滞在時間、新規・リピート率や国籍など、KPIに合わせたデータの可視化を行う。過去データや他拠点データとの比較分析や相関分析を通じ、意思決定に活用することができる。

また、今後「datakt」を通じ、データが蓄積されていく事でAIがデータを学習し、打ち手とその変化に対する因子をAIが解析・可視化することで、打ち手に対する変化の予測シミュレーションをダッシュボード上でサービスとして提供する。
今回、静岡市へ「datakt」を導入することで、センサを静岡市内の施設や街なかの合計約70か所に設置する予定だ。
これによりデータ収集を行い、当該サービスによる分析結果を用いることで、静岡市の施策の高度化や、市内事業者の高収益化等に向けた取り組みを、静岡市、株式会社TOKAIケーブルネットワークとともに計画する。

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