多品種少量・短納期生産に活かせるサプライチェーン・マネジメント ーオラクル主催サプライチェーン変革セミナー②

米軍の軍事理論を参考とした機動生産

成長期の大量生産時代はいかに安価に大量に作るかという計画を立て、それを着実に実行していくことが求められたが、一方成熟期においてはスピードに価値が置かれる、というのは先述のとおりだ。

そこで機動生産という生産管理方法が有効となる。この機動生産は野本氏が米軍の軍事理論である機動戦を参考にした生産管理方法だ。

ただし機動生産は成熟期で必要とされる多品種少量・短納期生産において有効なので、ユーザーが納期を1~2か月待ってくれたり、3ヶ月先までの需要予測が頼りになっている状況では計画生産のほうがよい。

多品種少量・短納期生産に活かせるサプライチェーン・マネジメント

従来のサプライチェーン・マネジメントでは機動生産が実現できない

次に、大企業・中小企業問わず9割以上の企業がとるSCM体制が説明された。

多品種少量・短納期生産に活かせるサプライチェーン・マネジメント

  • 各部門が縦割りとなっており、計画担当者各々が前工程の人に従って計画を立てる。
  • 計画担当者はただのプランナーではなく、採算の管理・前後工程との折衝・現場への指示も行う。
  • 指示に従って現場が動き、現場でPDCAを回す。

このような体制では、コミュニケーションが不足し、情報がリアルタイムで共有されない。また、情報が計画担当者に集約されるため属人的な計画になってしまう。そうすると一度立てた計画を変更するのに非常に時間がかかってしまうため、機動生産の実現は困難だという。

そこで変革の方針として部門間コミュニケーションの改善と管理サイクルの高速化によって機動生産を実現していくべきだと説明された。

部門間コミュニケーションの改善

多品種少量・短納期生産に活かせるサプライチェーン・マネジメント

生産計画を立てる際の一般的な手法はウォーターフォール式と呼ばれる。水は上流から下流へ流れていくことから、非可逆的なプロセスを意味する言葉だ。

しかし、この方法で計画を立てていると、営業の情報が調達まで行き届くのに時間を要するため、機動的な生産を妨げてしまう。

これを解決するには全体の繋がりが見える計画を全部門で共有し、各々が最新の情報を逐次入力していくことが必要だという。

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