EC市場拡大により物流需要が増大する中、物流業界では慢性的な人手不足や物流2024年問題への対応が喫緊の課題となっており、物流倉庫の省人化や作業の効率化を図るべく物流倉庫の自動化ニーズが高まっている。
物流倉庫の自動化に向けて技術革新が進む一方で、従来型のソリューションでは、特定機器によるパターン化された組み合わせでの提供が主体になるなど、倉庫全体の自動化に最適なマテハン機器やロボットの選定・導入の障壁となっている。
また、自動化の進展に伴い、複数の物流拠点の統合管理や全体最適化、遠隔操作・監視のための高度なネットワークやセキュリティーが必要となる。加えて、倉庫内の工程変更や人員配置の見直しなど、実績データに基づいた分析、可視化、業務の最適化が求められている。
株式会社椿本チエインとKDDI株式会社は、物流倉庫内の効率化や最適化を実現するために、多様なメーカーや機器に対応したベンダーフリーな「次世代型の物流倉庫自動化ソリューション」の提供による物流倉庫のDX推進をねらいに、2022年11月に業務提携している。
このほど、椿本チエインとKDDIは「次世代型の物流倉庫自動化ソリューション」を提供する「株式会社Nexa Ware」を合弁で設立し、2024年4月1日(予定)から事業を開始する。株主構成は、椿本チエインは51%、KDDIが49%となっている。
Nexa Wareは、両社の技術力を結集し、自動化システムの構築から通信、ネットワーク、データに基づいたコンサルティング、運用保守までをワンストップで提供し、物流倉庫のDXを推進する。
具体的には、椿本チエインのベンダーフリーで最適な物流倉庫の自動化ソリューションを実現するエンジニアリング力とメンテナンスサービスに加え、KDDIが持つネットワーク・セキュリティーサービスや定量的な業務の分析・可視化を実現するデータ分析サービス、運用保守をサポートするマネージドサービスを生かし、ベンダーフリーでデータドリブンな同ソリューションをワンストップで提供する。企業への継続的なサポートを通じて、常に最適な物流倉庫の環境構築の実現を支援する。
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