古野電気と寺崎電気、船データ活用基盤で連携し自動車専用船にサービス提供を開始

古野電気株式会社は、同社が提供するデータ活用基盤 「FOP(FURUNO Open Platform)」と、寺崎電気産業株式会社が提供するオンボードデータプラットフォーム「TMIP(TERASAKI Marine Information Platform)」の連携を完了したと発表した。

「FOP」は、船陸間一体で船舶運航を支援するデータ収集システムだ。航海データや機関データ、荷役関連機器のデータなどを船舶に設置したデータ収集システムに集約し、陸上サーバに送信することで、ユーザはWebアプリケーションを通して蓄積されたデータから、船舶の現在・過去の位置、船速、回転数などの動静状況や船上機器の稼働状況などをモニタリング可能だ。

一方「TMIP」は、TERANET50Xをはじめとする監視システムや他の船内機器と接続して、船内の様々なデータを収集・保存し、各アプリケーションへデータを提供するオンボードデータプラットフォームだ。

今回両製品を連携したシステムは「TMIP×FOP」として三菱鉱石輸送株式会社に採用され、同社が所有・管理する自動車専用船「WILD ROSE LEADER」(トップ画)に搭載された。

これにより、船上において「TMIP」が航海系および機関系データ、さらに機関データロガーに記録されるアラームやイベント履歴データの収集を行い、陸上の「FOP」クラウドサーバに送信する。

利用ユーザは、「FOP」のクラウドサービスを通して陸上からの同船機器のモニタリングを実施することができる。通常の1分サンプリングデータに加えて、必要に応じて船上「TMIP」にアクセスすることで、1秒サンプリングの高粒度データを取得可能だ。

古野電気と寺崎電気、船データ活用基盤で連携し自動車専用船にサービス提供を開始
「TMIP x FOP」のシステム構成例

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