日清医療食品、infonervの自動発注AI「α-発注」を導入し在庫を20%削減

日清医療食品株式会社は、全国の病院・福祉施設に対して給食受託事業を展開している企業だ。

しかし、その物流を支える発注業務は、1倉庫あたり約2,000商品という膨大なSKU(在庫保管単位)を扱う必要があり、長らく熟練担当者の「経験」と「勘」に依存せざるを得ない状況が続いていた。

この業務の属人化は、担当者の異動に伴う教育コスト(習熟に約1年)の増大や、個人による判断のばらつきが招く欠品・過剰在庫のリスクとなっており、業務プロセスの標準化が急務となっていた。

こうした中、日清医療食品は、株式会社infonervが提供する自動発注AIソリューション「α-発注」を本格導入したと発表した。

今回導入された「α-発注」は、過去の出荷実績や季節変動などのデータをAIが学習することで、最適な発注数を自動算出するSaaS型ソリューションだ。

日清医療食品は、2年間の比較検討プロセスを経て本格導入に至り、毎月200SKUずつ段階的にAIへ移行する手法をとった。その結果、現場での信頼獲得が進み、当初の計画を上回るスピードで運用が定着したのだという。

現在ではレギュラー商品の約80%をAIによる自動発注へ切り替えている。

その導入効果は、業務効率と在庫適正化の両面で顕著に表れており、これまで5名体制で行っていた発注業務が4名での運用が可能となったことで、1日あたり1時間以上の工数削減を実現した。

また、AIによる高精度な需要予測により、月末在庫量を最大で約20%削減することに成功している。これにより、倉庫保管料の圧縮や入荷作業の効率化にも寄与しているとのことだ。

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