複数の荷主の荷物を一つのトラックに積み合わせるLTL(小口貨物輸送)輸送において、指定時間に荷物を集荷できない「集荷漏れ」は、サプライチェーン全体に遅延の連鎖を招く課題となっている。
こうした中、世界的な物流プラットフォームを提供するC.H. Robinsonは、自律的な「AIエージェント」を2026年1月26日より導入したことを発表した。
今回導入されたシステムは、役割の異なる2つのAIエージェントが連携し、電話確認と意思決定を自律実行する。
具体的には、一方のエージェントが運送業者へ電話をかけて状況を確認し、もう一方のエージェントが高度な推論を用いて「配送をどう継続させるか」という次のアクションを決定するというものだ。
これらは人間のように1件ずつ処理するのではなく、同時に100件以上の通話と意思決定を行うことが可能とのことだ。
導入にあたっては、まず同社の中小企業向け見積もり・予約プラットフォーム「Freightquote(フレイトクォート)」を利用する顧客に対して先行導入を実施した。
このスモールスタートによる検証で技術的な有効性を確認した後、対象範囲を拡大し、LTL輸送サービスを利用する全顧客に対してAIエージェントの適用を開始した形だ。
この段階的な展開により、特定のセグメントでの成功実証を基盤として、全社規模でのサプライチェーン提供を実現しているのだという。
これにより、集荷漏れ確認作業の95%が自動化され、1日あたり350時間以上の手作業が削減された。
また、荷物の準備不足などでトラックが無駄に戻ってくる「空振り」の再訪問回数を42%削減したほか、荷主にとっての輸送期間が最大1日短縮された。
現在、このAIエージェントは11,000社以上の顧客に対し、1日数百件の出荷トラブルを解決しているとしている。
なお、C.H. Robinsonではすでに30以上のAIエージェントが稼働しており、今回のAIエージェントもこれに加わった形だ。これらのAIエージェントは、LTLの価格見積もり、注文、貨物分類、出荷追跡、配達証明も処理する。
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