GROUND株式会社は、同社が提供する物流施設統合管理・最適化システム「GWES(ジーダブリューイーエス)」において、リアルタイムで作業者の最適配置を支援する新モジュール「Resource Allocator(リソース アロケーター)」(以下、RA)の提供を開始した。
「GWES」は、ミドルウェアとなる共通データ基盤とAIを適用した各種機能モジュール群で構成されている物流施設運用管理システムだ。
メーカを問わず、様々なマテハンやロボットといったハードウェアや、倉庫管理システム・倉庫制御システムといったソフトウェアとシームレスに連携することができる。
今回発表された新機能「RA」は、物流施設内の作業量や作業者のスキル・シフト情報、進捗状況など複数の要素・制約条件を基に、数理最適化と時系列予測を活用して数万通りの要員配置パターンをリアルタイムに再計算することで、現場管理者へ個別具体的な移動指示を提示するものだ。
これにより、属人的な判断に依存していた要員再配置をデータに基づき自動化する。

「RA」を活用した実証実験では、要員再配置の判断を自動化し、その結果、管理者の業務負荷が軽減されたとの評価を受けた。
具体的には、人員を増やすことなく10%以上の出荷増加に対応したほか、工程ごとの作業完了率が約15%向上した。
さらに、別の企業では、「RA」を拠点間の要員を跨いで管理・最適化する基盤として活用することで、拠点間における作業コストを平均10〜20%削減することができたのだという。
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