JR東日本とKDDIが分散型まちづくりで協業、新幹線でリモートワーク推奨車両の実証実験などを実施

新型コロナウイルス感染症の感染拡大を契機に、生活スタイルや働き方が一気に変革期を迎えている。これは、効率化重視の拠点集約型の社会から、場所・時間に捉われない豊かな働き方やくらしを重視する分散型社会への大きな転換期といえる。

東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)とKDDI株式会社は、ポストコロナ社会を見据え、人・機能がともに都心に集中した従来の拠点集約型の都市づくりから、交通と通信の融合により場所や時間に捉われない多様な働き方やくらしを創出する新しい分散型まちづくり「空間自在プロジェクト」の実現に向け、基本合意書を締結した。

同合意により、両社は同プロジェクトに基づくまちづくりのコアシティとなる品川開発プロジェクトの共同推進、分散拠点としてのサテライトシティ(日本各地)の開発、コアシティとその周辺におけるモビリティサービスの開発を検討し、共同事業化を目指す。

コアシティ「品川開発プロジェクト」の共同推進

空間自在プロジェクトにおける都市部のモデル地域として、品川開発プロジェクトを共同で推進する。品川開発プロジェクトは、JR東日本が「100年先を見据えた心豊かなくらしづくり」を目指し、2024年度頃のまちびらきに向けて推進している事業である。

5Gを前提とした通信インフラとサービスプラットフォーム(都市OS)を両社で構築することにより、働く人・住む人・訪れる人のくらしと都市機能が連携し、アップデートし続けるまちづくりを目指す。また、警備・清掃・物流・駐車場・防災などの都市機能に必要なネットワーク・インフラサービスの提供を検討する。

JR東日本とKDDIが分散型まちづくりで協業、新幹線でリモートワーク推奨車両の実証実験を実施
品川開発プロジェクト イメージ

サテライトシティ(日本各地)の開発

空間自在プロジェクトの第一弾として、2021年春以降に東京と神奈川・埼玉・千葉エリアを対象として、多拠点とつながる分散型ワークプレイスのトライアル拠点を開設し、実証実験を順次実施する。

具体的には、都心部や地方都市に拠点を持つ企業を対象に、離れた会議室の空間が一体となる分散仮想プロジェクトルームや、入室と同時に社内と同じ環境に接続できる社内イントラ接続・切替機能の提供、ID連携によりプロジェクト環境を再現して前回の続きから会議を再開できる保存可能な会議室の提供など、働く空間同士をリアルとバーチャルで融合した新たなワークプレイスの提供を検討する。
JR東日本とKDDIが分散型まちづくりで協業、新幹線でリモートワーク推奨車両の実証実験を実施
また、移動中においても効率的に働ける環境づくりを目指し、新幹線車両の一部でリモートワーク推奨車両の実証実験を実施する。個別の通信回線を提供し、働く機能としての利用者ニーズの把握を行う。
JR東日本とKDDIが分散型まちづくりで協業、新幹線でリモートワーク推奨車両の実証実験を実施
さらに、空間自在プロジェクトの実現に向け、さまざまなパートナーと共に新たな価値やサービスを創出する「空間自在コンソーシアム」を創設する。第1弾として、ワークプレイスコミュニティ活動を開始する。2021年春開設予定の分散型ワークプレイスにて、働く環境整備に悩みを持つ企業やワークプレイスの提供サービスにノウハウを持つ事業者と共に、働き方改革に関する情報提供や意見交換会、参画企業共同での実証実験など、分散社会における新しい働き方を推進するという。

モビリティサービスの開発

品川開発プロジェクトにおいて、街区内の移動をサポートするパーソナルモビリティや荷物自動配送ロボットなどのモビリティサービスの開発、実装を目指す。また、高輪ゲートウェイ駅から周辺エリアを結ぶ、ラストワンマイルモビリティサービスの提供を検討する。

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