凸版印刷、心理状態を可視化するイヤホン型脳波デバイス「b-tone」を販売開始

近年、企業における働き方改革や健康経営に対する気運の高まりを受け、従業員の生産性向上に関する取り組みが活発化している。また、教育領域においても、学ぶ手法・環境の多様化に伴い、生徒の学習をより効率化する手法の開発が求められている。さらにコロナ禍において、働く場や学ぶ場、時間の多様性が増したことにより、パフォーマンスの維持・管理はより困難となり、これらの課題解決の必要性が高まってきている。

凸版印刷株式会社は、使用者の心理状態を可視化できる超小型・超軽量のイヤホン型脳波デバイス「b-tone」を2021年2月にSOSO H&Cと共同開発している。

このほど、凸版印刷はb-toneの販売を2021年9月8日より開始する。

b-toneは、専用アプリを搭載したスマートフォン端末と連携し、いつでもどこでも測定することができる。計測したデータはクラウド管理され、ブラウザベースの管理画面では権限に応じて測定データの閲覧・出力が可能だ。また、管理画面からはデバイスから取得した生理指標の未加工データもダウンロードする事ができ、取得したデータの再加工・再分析も可能となる。

従来の脳波デバイスは、頭部全体や額からの脳波を計測するヘルメット型やヘッドバンド型などが多く、装着負荷が高いという課題があった。これに対し、b-toneは側頭部からの脳波計測機構を特徴とした小型・軽量のイヤホン型で、長時間の装着と測定を可能にする。また脳波の測定に加え、心拍・加速度の測定機能を持ち、活動量や姿勢等の情報の取得も可能だ。

デバイスの取得指標は脳波・心拍・3軸加速度となっており、脳波からは集中・ストレス・リラックス、心拍からは集中・心拍数・活動量、3軸加速度からは集中・運動量・首の動きが推定可能だという(将来的な構想も含む)。
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さらに、b-toneは測定デバイスとしてだけでなく、イヤホンとしても利用できるため、e-ラーニングやテレビ会議などに参加しながら自然な測定を行うことができる。

b-toneを用いることにより、従来は一律制御を行っていた空調・香り・照明等のオフィス環境や、e-learning、動画授業等の学習コンテンツを、より個人の状態に最適化されたサービスにすることが可能となる。

今後凸版印刷はb-toneを拡販し、2025年度までに関連受注含めて、累計約10億円の売上を目指すとしている。

なお、b-toneのパッケージ一式の価格は8万円(b-tone端末1台・専用アプリインストール済みスマートフォン1台・その他付属品)、システムランニング費は月額8,000円となっている。
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