パナソニック、AIカメラVieurekaを活用するアプリコンテストの入賞7作品を発表

パナソニック株式会社は、AIを搭載したVieurekaカメラを活用する画像解析アプリケーションの開発コンテスト「Vieureka Camera App Challenge2021」の入賞作品を決定し、12月20日にオンラインで表彰式を開催した。【コンテスト概要

審査は、独自・新規性、プロモーション性、社会課題解決性の3つの観点から、外部審査員を含めて総合的に行われ、大賞作品の該当はなく、優秀賞2作品をはじめ、合計7件の作品が入賞した。

優秀賞のひとつである「トレーニングフォームサポートサービス」は、家庭や24時間営業のジムでトレーナー不在でもトレーニングフォームの指導をサポートする作品で、顧客・ニーズの具体性、開発したアプリの利用シーンが明確に表現されていたという。

特別賞は、害獣被害を守るためにVieurekaカメラを用いて動物を判定し捉える「Wanamiru」が受賞。社会課題および顧客価値が明確である点が評価された。

12月20日の表彰式は、オンラインで開催され、当日はVieureka事業責任者の宮崎秋弘をメインに各協賛・協力企業から、受賞者への表彰が行われた。

優秀賞は賞金30万円とVieurekaカメラ1台、各賞は賞金10万円、そして全受賞者に表彰状が贈呈された。

パナソニックは、今後もAIカメラや画像解析を身近に活用できるよう、イベント企画を実施していく、としている。

なお、2月頃に、今回のコンテストの総括イベントをウェビナーで実施する予定だ。
ウェビナー詳細

審査結果

優秀賞

作品名:トレーニングフォームサポートサービス

受賞者:木村匠 様

受賞者コメント

Vieurekaカメラ スターターキットはカメラやソフトウェア開発キットなど必要な機材が全部入っており初心者でも取り組みやすく、少数ながらも適切なサンプルがあったためスムーズにアイデアを具現化できました。また、私自身スクワットする際に「膝の痛み」という「ちょっと不便」があったので、正しいフォームでそれを無くしたいとアプローチしました。

評価コメント

ジムや家庭におけるトレーナー不在時の24時間活用を想定したトレーニングフォームサポートサービスを考案され、短期間でプロトタイプを開発されたことは素晴らしかったです。いつでもどこでもトレーニングをしたい、という顧客ニーズをしっかりと捉えており、商品化ニーズも高いのではないかと感じさせる内容でした。(パナソニック株式会社 事業開発室 Vieureka事業責任者 宮崎秋弘氏)

作品名:Goodbye Lost

受賞者:IoT.kyoto 様

受賞者コメント

「Goodbye Lost」が完成したときは、もちろん喜びを感じておりましたが、こうして優秀賞という評価を頂けて大変嬉しいです。自分一人の力では決して完成まで成し得なかったので、これはチームメンバーの協力があってこそ頂けた賞だと思っております。この度の経験を活かして、今後もVieurekaアプリ開発、ならびに機械学習サービス開発に力を注いでいきたいです。

評価コメント

工具や備品の持ち出し管理をしたいという現場のお困りごとに対して、コロナ禍で出社が抑制されている社会情勢を考えて、AIカメラ活用による無人・遠隔管理が可能なサービスを考案された着眼点は素晴らしかったです。物体認識を活用してVieurekaカメラを用いた機械学習をしっかりと作り込んでおり、作品としての完成度も高い印象を受けました。(パナソニック株式会社 事業開発室 Vieureka事業責任者 宮崎秋弘氏)

ユニーク賞

作品名:SF-アシスト(Show the Future – Assist)

受賞者:文清一_山岸善治 様

受賞者コメント

この賞を頂けたとメールで知った時は授業中だったにも関わらず2人でハイタッチして喜びました。AIの先駆者になれるように今後も努力を積み重ねてまいります。

評価コメント

折り紙にとどまらず、工場や物流倉庫での作業員の教育にも使えるアイデアだと感じました。是非、産業現場での技術継承や技能研修の実態についても研究していただき、社会問題となっている人不足の解消に貢献してください。(株式会社アールジーン 代表取締役/IoTNEWS代表 小泉耕二氏)

Vieurekaカメラ賞

作品名:ジェスチャーで家電を制御、ジェスチャーでスライド制御

受賞者:大島商船高等専門学校 様

受賞者コメント

本チームは松村研究室メンバーで、日々画像認識の研究を行っております。この経験を活かして、より一層研究に精進して参ります。

評価コメント

Vieurekaカメラによるジェスチャー認識結果をもとに、家電の操作を行う機器連携を見事に実現されていました。また、Vieurekaカメラが手の動きを検知し、これにあわせてポインター位置を移動させる、より高度な制御へのチャレンジを評価させていただきました。 (パナソニック株式会社 事業開発室 Vieureka事業責任者 宮崎秋弘氏)

社会貢献賞

作品名:Vieureka保育園

受賞者:パンハウス 様

受賞者コメント

Vieurekaという高機能なAIカメラを活用し「経済性と社会貢献性がある事業をできないか」と数ヶ月議論を重ねました。その成果である本提案で表彰頂いたことを励みにし、本提案含め今後も技術とビジネスで社会変革・社会貢献に邁進したく思います。

評価コメント

社会ニーズへの対応、社会貢献度、実現への期待が高く、実用的な利用シーン・機能が検討されていました。カメラが状況に応じ学習し続ける必要があり、それが提供価値にもなるという意味で、社会貢献 x Vieureka活用の双方を充足出来ているGood Ideaだと考えました。(アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 機械学習ソリューションアーキテクト 大渕 麻莉氏氏)

技術賞

作品名:Plug-in AI for Vieureka 

受賞者:シー・エヌ・エス 様

受賞者コメント

「Plug-in AI for Vieureka」は、お客様にAIを手軽に体験し、利用して頂くことを願って開発しました。自分自身で手軽に「学習モデルを作り」、「直ぐに試せる」サービスにしていければと思っております。

評価コメント

AIの利活用が身近になったとは言え、まだまだその開発には専門知識が必要であり、ハードルが高くなりがちです。VieurekaとAuto MLと当アプリケーションを組み合わせることで、AIカメラソリューション開発のハードルをぐんと下げた点とアプリケーションの完成度の高さを評価しました。(IoT.kyoto シニアエバンジェリスト 辻一郎氏)

Vieureka Camera App Challenge特別賞

作品名:Wanamiru(ワナミル)

受賞者:竹内裕人チーム 様

受賞者コメント

ワナミルを発案するに当たりAIカメラの今後の可能性について考えることが出来たという意味でとても良いチャレンジだったと思っています。

評価コメント

大自然というフィールドで、テクノロジーを活用し動物との最適な共生実現を目指すビジョンが素敵だと思いました。持続可能な社会作りに重要な視点であり、テクノロジーの使い方を考えるよい事例だと感じました。また、対処すべき社会課題がクリアであり、顧客価値が想像できるアイデアであった点を評価させて頂きました。(株式会社ユースコミュニケーションズ 代表取締役 高田雄太氏)

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