2015年より5Gへの準備を進めるエリクソンは、様々な事例を紹介 ーMWC2018レポート3

バルセロナで開催されているMWC2018のレポート第三弾は、エリクソンだ。

エリクソンは、5Gの通信を2015年から実現しており、多くのキャリア向け基地局やソフトウエアを提供している。

今回の展示では、様々な事例を見ることができた。

5Gのネットワークスライシング

MWC2018 エリクソン

5Gでは、ネットワークのスライシングということができるのだが、これは、簡単に言うとネットワークの土管の領域を用途別に分けるようなことだ。

分けてどうするかというと、ある領域はベストエフォートな通信でよい、ある領域はミッションクリティカルな領域なのでシビヤな条件がある、など、様々な要件にあわせた通信を分けられた領域ごとに提供することができる技術なのだ。

今回のデモでは、自動運転している列車に搭載されたカメラの映像と、乗客が見ているYoutubeの映像を同時に表示するというものだ。

Youtubeを見ている人はベストエフォートの通信で十分だが、クリティカルな通信となる自動運転のための通信は、それ用に確保された通信がないと安全とは言えない。

そこで、ネットワークをスライシングして用途別に使い分けているというデモになる。

スマートシティ・スマートビルディング

MWC2018 エリクソン

このスマートシティのデモは、実際にオランダで行っているものだという。街の中のあらゆるデータを収集し、例えば救急車のような緊急車両がより早く目的地に到着できるように信号を変えるといったソリューションになる。

このトライアルは、NB-IoTで実現している。「IoTアクセラレータ」と呼ばれる商用装置を使っているという。

MWC2018 エリクソン

このIoTアクセラレータのサポートする領域は、上図の領域で、SIMカードやデバイスの管理も行っているということだ。

スマートシティのユースケース自体はいろいろあるが、通信としてはCat-M1やNB-IoTをつかった通信が多いという。この取り組みは、他にもダラス周辺の4都市で行っているトライアルの事例もあるということだ。

Distributed Cloud(エッジクラウド)

MWC2018 エリクソン

パブリッククラウドでは、遅延が起きる恐れがあるような場合に、エッジ側でなるべく処理したほうが遅延なく対応することができるというデモだ。

エリクソンはもともと通信事業者が通信を行うための基地局などを作っている企業だが、エッジクラウドを構成するためのサーバを作るようになったということが新しい。

このサーバを使うことで、例えば画像認識処理などのエッジに近いところでやったほうが良いものについては、処理が可能となっていくのだ。

MWC2018 エリクソン

地震検知のためのIoT

MWC2018 エリクソン

地震が起きたかどうかを検知するセンサーがある。加速度センサーが入っていて、電池駆動するものだが、NB-IoTをつかって検知することができるのだ。

センサーが一つだけ動いても信頼性が低いので、多くのセンサーをエリアで捉えることで、安価に地震を検知することができる。

MWC2018 エリクソン

地表より20cmの地下に埋めており、100m程度の距離をとっても取得することができる。この情報を取得してクラウドにアップロードしているのだ。現在ラボベースだが、今後実施をするという。

NB-IoTをつかった通知ソリューション

MWC2018 エリクソン

このデモでは、エレベータが故障した際、プッシュボタンを押すとメンテナンス員に問題発生が通知されるというものだ。

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これもNB-IoTを使っていて、低消費電力であることから電池駆動を実現しており、電源が不要であることが特長だ。

エリクソンの本社では、空き会議室を見つけたら、ポンとボタンを押すことで、会議室の利用が開始されるということだ。

未来の工場は省スペースを実現できる

MWC2018 エリクソン

現在イタリアの工場でトライアルをやっているのだが、今後5Gで実験するということだ。

5Gになったことで、Distributed Cloud(エッジクラウドのためのサーバ)を使った、エッジ側での処理ができるため、ロボットアームの制御プログラムが不要になるため、ロボットアームがさらに省スペース化される。

通信とサービスをプラットフォーム化して、レベニューシェアする

MWC2018 エリクソン

このデモでは移動するクルマの通信費用を誰が支払うのか、という課題への対応をしている。

MWC2018 エリクソン

例えば、あるスポットにクルマが止まって広告を見れば通信料金を無料でプレゼントされるといったサービスを提供したりすることができる。スウェーデンで実際に商用化可能な状態でのテストが進んでいるということだ。

MWC2018レポート

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