製造現場の成形加工工程にまつわる金型の選択や切替段取りの制約を満たす計画作成は、担当者のノウハウに依存していることが多い。
また、成形加工工程では、「金型交換の回数を減らしたい」「納期は守りたい」という2つの相反するニーズがあるが、計画の精度が低いと、無駄な金型交換によって成形機の可動率が下がり、納期遅れや残業の増加を招くという課題がある。
こうした中、生産スケジューラ「Asprova」を提供しているアスプローバ株式会社が、今回新たに成形加工工程の生産性を向上させるAIソリューション「Asprova Auto Mold」の提供を、2025年6月24日に開始すると発表した。
「Asprova」は、多品種多工程の生産計画や、工場の各設備や人員のスケジュールを秒単位の精度で作成し、実行可能な作業指示を計算してガントチャートで出力する生産スケジューラだ。
今回新たに発表された「Asprova Auto Mold」は、「Asprova」のノウハウを活かし、AIを活用して工場の生産計画を最適化するソリューションだ。射出成形やプレス加工など、金型や治具を必要とする生産工程において、段取り作業の削減と納期遵守を支援する。
活用されている生産計画立案用の最適化AIは、アスプローバが独自開発。100万通り以上の計画案から、事前に登録した成形機と金型の組み合わせを基に、作業者のリソースを考慮した上で納期を守りつつ、段取り回数を最小化できる計画を自動で算出する。

ユースケースとしては、特に自動車・家電・建設機械業界の成形加工工程に適しているとのことだ。
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