アミューズメント業界では、事故が増加している水上設置遊具の管理、利用者の迷子対応、立ち入り禁止区域への侵入防止など、利用者の安全に対する様々な管理が求められている。
そこでNECソリューションイノベータは、アミューズメント施設向けに、利用者が装着する無線タグから位置情報や通信状況を収集し、施設内における利用者の安全管理を支援する「NEC ヒューマンロケーション検知サービス」を開始する。

例えば、水上遊具施設において、無線タグを取り付けたライフジャケットや水泳帽を利用者に貸し出し、利用者の位置を自動収集することで、監視員の監視業務の負担軽減につなげることができる。また、利用者の異常発生時には、監視員のスマートデバイスにアラート通知をすることが可能だ。
なお本サービスは、株式会社BRAVOが提供する水上アクティビティ安全管理システム「Seaside Activity Solution」の仕組みとして先行採用され、7月下旬からBRAVO社より提供開始予定だ。

「NEC ヒューマンロケーション検知サービス」の特長
利用者の位置をスマートデバイスに表示
施設利用者が装着している無線タグの電波強度により、利用者の位置情報を自動的に収集し、監視員などのスマートデバイスに簡易表示する。また、無線タグの電波を受信した受信機の位置を迷子の捜索に役立てることも可能。
利用者の異常を監視員に通知
無線タグが水中に沈んでいるなどの理由で、一定期間、無線タグの電波強度がしきい値を下回った場合、あるいは途絶があった場合に「異常」とみなし、監視員のスマートデバイスやコントロール室などにアラートを通知。
入退場ゲートで無線タグ情報を受信
無線タグを装着した利用者が入場ゲートを通過すると、入場ゲートに設置した受信機が無線タグの情報を受信し、入場をクラウド上に記録する。退場時は、利用者から返却された無線タグを読み取り、退場をクラウド上に記録する。これにより、入退場状況の一見把握と混雑回避を支援する。
ネットワーク設計不要
専用のネットワーク設計は不要なため、利用エリアを容易に変更することができる。また、位置情報は、無線タグの電波強度により検知するため、利用エリアに受信機を設置するだけで、屋内外に関係なく利用することが可能。
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