SORACOM主催、集まれ!IoT/ハードウェア スタートアップ ピッチレポート

11月27日に、IoTプラットフォームとしてプログラマブルなデータ通信サービスを提供するSORACOMの主催による「集まれ!IoT/ハードウェア スタートアップ」が開催された。

当日は、SORACOMから2つの新しいサービスの発表、IoT/ハードウェアスタートアップ8社によるサービス紹介、メディアや投資家によるカジュアルチャットが開催された。

後編はピッチレポートを行う。

株式会社フォトシンス  スマートロックロボット「Akerun」

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株式会社フォトシンス 代表取締役 河瀬航大氏

Akerunは以前インタビューも実施したが、既存の錠前を残したまま簡単に取り付けられる、後付型のスマートロックデバイスだ。施錠・解錠操作、鍵の受け渡し、施錠解錠履歴の確認といった、鍵にまつわるあらゆる側面をスマートにする。

 

FireShot Capture 6 - Akerun I スマートロック - https___akerun.com_

これまでは、スマートフォンアプリとデバイスをBLEで接続して鍵を開錠していたが、SORACOMのSimを接続した「Akerunリモート」と呼ばれる端末をAkerunの近くに設置することで、今まで対応外であったフィーチャーフォンだけでなく、PCなどインターネット経由でAkerunを施錠・開錠することができる。

これにより、万が一スマートフォンを室内に置き忘れてしまいロックがかかってしまったとしても、インターネットに接続できる別の端末から開錠することもできる。

関連記事:IoTベンチャーが目指すスマートロックの世界 -Akerun

 

株式会社チカク  実家のテレビに、動画をおくる「まごチャンネル」

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株式会社チカク 代表取締役 梶原健司氏

「大切な人と距離の時間をこえてつながる世界をつくろう」というコンセプトのもと、スマホで撮った子供の写真と動画をそのまま実家のテレビでみることができる「まごチャンネル」を立ち上げた。

まごチャンネル

専用アプリで撮影した動画や写真は、自動的に「まごちゃん受信ボックス」に届くので手間が一切かからないだけでなく、受信ボックスの窓に優しく明かりが灯り新着を知らせるという。

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このサービスの大きなポイントは、

①テレビにつなげればすぐ使い始めることができる。
②テレビのリモコンでかんたんに操作ができる。
③通信回線が内蔵されているのでインターネットを意識しないで利用できる
ということだ。

また、おじいちゃん、おばあちゃんがが写真や動画を見ると、送った自分に見始めたという通知がくるので日常生活の中でお互いの存在を”チカク”に感じることができる。

関連記事:チカク、実家のテレビに孫専用のチャンネルを追加するIoTサービス「まごチャンネル」先行受付開始

 

株式会社Z-works  自宅見守りIoTシステム「LiveConnect」

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株式会社Z-Works 代表取締役社長 小川 誠氏

IoTを使って「頑張らない介護」を実現するのが「LiveConnect」だ。これでIoTを使って人の代わりに高齢者の方を見守ることができるという。

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Z-Worksが提供するIoTプラットフォーム「LifeEngine」は、30種類超のIoTデバイス、センサーと連携でき、SORCOMのSimがささったゲートウェイをとおしてクラウドに情報を収集する。そしてそれら情報は「ひとの状態」に翻訳しスマホに通知をすることができる。

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「LiveConnect」はこのプラットフォームからきりだして「頑張らない介護」をテーマに見守りサービスを実現している。

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部屋の見守り情報をスマートフォンで確認することができるだけでなく、夜の外出ができないよう決められた時間に自動的に鍵を施錠したり、スマートフォンからも施錠ができるという。

関連記事:きびだんご、IoT無線規格「Z-Wave」採用の自宅見守りIoTキット「LIVE CONNECT」プロジェクトを開始
Z-Waveを活用したスマートホームを作る – Z-Works

 

ノバルス株式会社 単三電池型のIoT機器「MaBeee」

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ノバルス株式会社 代表取締役 岡部 顕宏氏

MaBeee(マビー)は、「誰でもつかえる最も手軽なIoTデバイス」を目指して開発した乾電池に通信機能を持たせたスマートガジェットだ。

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単三電池の形状のケースに単四電池を入れ、例えばミニ四駆やプラレールに装着する。スマートフォンからはBluetoothで接続し様々な操作で電池の出力をコントロールすることができる。

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スマートフォンを振ったり、ボタン度ON/ OFF、かたむきによる出力制御、音声、電波距離など様々な操作で「Mabeee」をコントロールできるアプリケーションとセットになっている。

またセンサー機能も搭載しており電池残量、使用頻度が見ることができるモデルもあり、今後はBtoB領域、クラウド連携機能などにも取り組んでいくとのことだ。

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単三型電池ケースに単四電池を装着する。
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スマートフォンの傾きを変えるとモーターの出力が変化する。

紹介記事:ノバルス、スマホでコントロールできる乾電池型IoT製品「MaBeee」(マビー)が、クラウドファンディングサービス「Makuake」にて、公開1時間で目標額を達成

クラウドファンディング Makuake:振って、喋って、傾けて!スマホでおもちゃを動かせる電池型IoT 「MaBeee」

 

株式会社Strobo スマートオフィスチェア「cuxino(クッシーノ)」

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株式会社Strobo 代表取締役 業天亮人氏

Stroboは、メーカーがアプリ・サーバーなどのソフトウェア開発が不要で自社製品を簡単にIoT化できるソリューションである「Strobo IoT Suite」を提供している。

具体的には、インターネット連動のセンサー/アクチュエータ「IoT Hardware Development Kit」、ストレージ、メッセージングサービスをクラウドで実現できる「Strobo IoT Cloud」、これらを連動させたアプリを簡単に開発することができる「IoT App SDK」だ。

スマートオフィスチェア「cuxino」はこのプラットフォーム上で実現している。

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「cuxino」はデスクワーカーに快適なシッティングライフを提供するという。

主な3つの機能は、リアルタイムに姿勢を評価して姿勢を正してくれる機能、シッティングログから座っていた様子、働いている様子をビジュアル化する機能、席を立つと自動的にPCのスクリーンをロックする機能だ。

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さらには、デザイン家具で有名なスイスの「vitra.」から「cuxino」対応オフィスチェアを開発中で、今後はAPIを公開し様々な機器や他社のサービスと連携を予定している。

参照:http://strobo.io/cuxino/

関連記事:IoTスタートアップStrobo、 生活のIoT化に向けてメーカー向けに製品IoT化ソリューション「Strobo IoT Suite」を発表

 

株式会社ライナフ 不動産時間貸しポータルサイト「シェアルーミング」

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株式会社ライナフ 代表取締役 滝沢潔氏

ライナフが提供している不動産時間貸しポータルサイト「シェアルーミング」は、貸したい人にだけ貸せるスペース共有ポータルサイトである。

ポータルの中では、会員制クラブ「シェアクラブ」を作成して、友人や、知人など特定の人だけで空間(物件)をシェアすることができるとのことだ。

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不動産物件には、自社開発商品のスマートロックシステム「Ninja Lock」を活用しているので、借り手は自分のスマートフォンで簡単に開錠して入室することができる。

Ninja Lock
Ninja Lock
 

また鍵の受け渡しなどの手間がなくなるので貸し手(ホスト)側の面倒なやり取りを省くことができるという。東京23区でも50万件もある眠っている不動産を、このサービスを通じてもっと有効に活用できるようにしたいとのことだ。

参照:https://www.rooming.me/

 

アレグロスマート株式会社 IoTプラットフォーム「AllegroSmart Cloud Services」

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アレグロスマート株式会社 チーフアーキテクト須江 信洋氏

アレグロスマートは、センサーだけでなく様々なシステムとどんなものでも簡単に連携できることを実現したIoT Platfoamを提供している。

会員登録API、ログインAPI、パスワード変更API、機器登録API、データ登録APIなど、IoTソリューションに必要なAPI一式を提供しており、AllegroSmartと連携するシステムやアプリケーションの開発も容易だという。

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また、様々なデータ連携方式を備え、IoTデバイスの登録や管理もすべてWEBから行うことができ、またIoTに必要な機能をすべてサービスとして提供していて大掛かりなシステム開発は不要であるため、すぐにIoTサービスを開始することが可能だとのことだ。

参照:http://www.allegrosmart.com/ja/what_is_allegrosmart.html

Kisvin Science Inc. センサーを利用したワイナリー支援システム

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Kisvin Science Inc. 代表 西岡一洋氏

Kisvin Science Inc.は農業ベンチャーで、ワインインダストリーに役立つIoTサービスの実現を目指して始めた。

Kisvin Scienceの開発した「樹液流センサー」は植物の茎や幹に直接巻きつけて設置する。センサー内部の薄膜ヒーターから発生する熱を植物に加え、この熱の消散を熱解析することで樹液流速度を算出することができるとのことだ。

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このセンサーを使って、水の流れを知ることで木がどれくらい光合成をしているかわかるので、植物の最適な水分管理を行いブドウの品質を上げることができるという。この技術はブドウ以外の様々な分野にも活用できる。

参照:http://sapflow.weebly.com/whats-sap-flow.html