SWAT Mobility Japan株式会社は、NECソリューションイノベータ株式会社が提供する輸配送管理システム「ULTRAFIX」に、配送最適化アルゴリズムの提供を開始したことを発表した。
「ULTRAFIX」は、配車・配送計画を核として、積付、輸配送進捗管理、運輸管理など支援するシステムだ。また、輸送や積載形態など、さまざまな切り口で運賃分析を行うことができる。
その他にも、改正省エネ法の定期報告書作成に必要なエネルギー使用量やCO2排出量算出も、改正トンキロ法にて行える。算出したデータは、企業のCSR情報の一部としても使用することが可能だ。
今回、SWAT Mobilityの配送最適化アルゴリズムが「ULTRAFIX」に採用され、従来と比較して、配車組みの計算時間を最大80%程度削減、車両台数を最大20%程度削減した。
また、右折を回避するルート計算や左付けの停車位置など、運転手の負担を低減する新たなパラメータが設定可能になった。
NEC ソリューションイノベータのシニアマネージャーである月山賢治氏は、「今回、SWAT Mobility社の高度なルート最適化技術を「ULTRAFIX」に取り入れたことで、これまで以上にオペレーションを最適化し、CO2排出量の削減に寄与するソリューションを提供できることになった。今後も、SWAT Mobilityとの連携による生産性や効率性の向上を通じて、顧客価値の最大化を支援する。」と述べている。
また、SWAT Mobilityの代表取締役である末廣将志氏は、「SWAT Mobilityの世界トップクラスの最適化アルゴリズムとNECソリューションイノベータの輸配送管理システムが連携されることで、2024年問題など日本の労働者不足に苦しむ荷主や物流業者の課題解決の一助となると思っている。」とコメントしている。
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