ロジスティクス

物流倉庫 ロジスティクス倉庫と運輸の両面でのデジタル活用が進むロジスティクスの世界。ヒトが行う作業が多いからこそ、人手不足に対応したソリューションが求めらえる一方で、抜本的なビジネスプロセス全体の最適化は難しいといわれる。ここでは、スマートロジスティクスの基本と事例について紹介する。

スマートロジスティクスとは

スマートロジスティクスは、主に「倉庫の管理」を行うためのものと、「輸送網を効率」的に行うものとに分かれる。

倉庫の管理を行うものとしては、ロボットや自動搬送機などを活用したもの、AVGと呼ばれる荷棚を動かすもの、ヒトによるピッキング作業を効率化し、ミスを少なくするもの、自動走行する搬送用機械(フォークリフトなども含む)、倉庫の設計システムやVR/ARなど、多岐にわたる。

また、輸送網については、トラックの自動走行や、トラックの状態管理、ドライバーの状態管理や、ラストワンマイルを解決するためのドローンなど、多くのテーマについて考える必要がある。

しかし、荷主や荷受け、倉庫管理者、物流業者などの様々なステークフォルダーが一つのモノを運ぶ役割を担っている現状、ビジネスプロセス全体を最適化し、人不足にも対応した、安価なロジスティクスを実現することは簡単ではない。

B2Cのロジスティクスにおいては、ECサイトの台頭で、荷物が飛躍的に増えている昨今、ビジネスプロセス横ぐしでの効率化が必須となる。

記事一覧

物流危機を乗り越える取り組みのひとつ、共同配送とは

物流をとりまく課題は様々あるが、根本的には荷物を運ぶ担い手が足りていないというのが主な課題だ。 鉄道貨物協会「平成30年度本部委員会報告書」によると、ドライバーは2017年度時点で約10万人が不足していると報告されている … Read more

明治大学・群馬大学・JPRの「ホワイト物流を実現する業界横断型共同輸送マッチングサービス」、NEDO助成事業に採択

明治大学・群馬大学・JPRの「ホワイト物流を実現する業界横断型共同輸送マッチングサービス」、NEDO助成事業に採択

昨今、「物流危機」が叫ばれ、運送業に関わる年代別就業者構成比の7割以上は40~60代が占めている(※1)。全産業と比較すると労働時間は2割長いが、年間所得額は1割少ないという実態(※2)を抱えており、トラックドライバー不 … Read more

大和ハウス工業など、データを活用して物流施設の入居テナント企業の利便性を向上させる「保証サービス」提供開始

大和ハウス工業など、データを活用して物流施設の入居テナント企業の利便性を向上させる「保証サービス」提供開始

近年、事業の実態をデジタルで把握することで、審査・融資を行うサービスが増えている。成長分野として、Eコマース出店者向け融資や、クラウド会計ソフトを通じて得られる経理情報を基にした融資等が注目されている。 このような中、大 … Read more