西武ホールディングス(HD)は1月26日、SPACER、セントラルオペレーションと、オンラインで注文した商品を、首都圏10か所19拠点の受け取りステーションのスマートロッカーで即日に受け取れる物流ハブサービス「BOPISTA(ボピスタ)」の実証実験を2月1日~3月31日で実施すると発表した。

「BOPISTA(ボピスタ)」は、BOPISTAのサイトからオンラインで注文した商品を、西武鉄道の駅構内や商業施設に設置する冷蔵と常温のスマートロッカーで手軽に受け取ることができるサービス。スマートロッカーは、遠隔操作、事前予約、時間指定による開閉、温度管理、キャッシュレス決済、ダイナミックプライシングなどが可能な次世代ロッカーを指す。

商品は、コストコ入間店から、コストコのPB「カークランドシグネチャー」を始め、プルコギビーフ、ハイローラーなど60種類以上の商品が購入可能。そのほか、楽彩の野菜のミールキット、横浜くりこ庵のたい焼き、レ ミルフォイ ドゥ リベルテの花束などを提供する。24時間の注文が可能で、受け取りは最短で3時間後から2日後までの15時~21時で指定できる。

料金は「商品代金」と「サービス利用料」を支払う。商品代金は、購入する商品の実費。サービス利用料は、利用者が指定する時間のロッカー受取枠1口に対し、税込400円~800円がかかる。一部の商品はサービス利用料が無料となる。
西武HDは、2021年2~3月に西武鉄道池袋線の池袋駅、富士見台駅、所沢駅の3か所にスマートロッカーを設置し、西武池袋本店のスイーツなどを、指定駅のロッカーで好きな時間帯に受け取れるサービスの実証実験を実施。
今回、配送スキームの進化を図るとともに、池袋、西武新宿、所沢、紀尾井町、丸の内など10か所19拠点に受け取りステーションを拡大。取扱商品も昨年の実証で好評だったコストコの商品に加え、ミールキット、生花など、全7ブランド約100品にラインナップを拡充した。

同社では、駅や商業施設のロッカーを社会インフラと捉え、今回のサービスを通じて、生活者、サービス提供者、物流担当者、設置場所オーナーと4者の観点からの課題解決とニーズの充足を満たす「四方よしモデル」の確立を目指す。また、これまで人流のハブだった駅を、物流やサービス提供のハブとして機能をリデザインすることで、新たなサービスプラットフォームを提供する。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。